6.後置詞 mi

前回:5.副詞

ここでまた名詞の修飾に戻りましょう。後置詞の mi は、「A mi B」の語順で「A の B」という所有・所属の意味を表します。日本語の「の」に似ていますね。

la mi tjes「私

se fislan mi fistjun「その学校生徒」

selon mi hjolmis「彼ダンス」


形容詞と一緒に修飾する場合は、mi はその形容詞よりも前に置きます。

la mi ke fomutjen tjes「私のこの面白い本」


被修飾語の省略

mi の被修飾語の名詞は省略されることがあります。下の例文では、本来であれば la mi の後に kestun「ペン」が来るはずですが、言わなくても分かるので省略されています。日本語でも単に「私の」で通じますが、それに似ていますね。

ke kestun na la mi.「このペンは私のです。」


派生的な後置詞

後置詞 mi を元にした派生的な後置詞も存在します。「~の上の」や「~の前の」のように、位置関係を表すものが多いです。

tos hami tjes「机の上の本」

mal kanmi millan「家の前の店」

sismatjun femi lefes「両親からの手紙」

fintjun mumi kuslje「子ども向けのアニメ」


補足:後置詞とは?

後置詞とは、簡単に言うと英語などで使われる「前置詞」の逆バージョンで、名詞の後に置かれるものを指します。日本語の「の」や「に」などの助詞も、後置詞と呼ばれることがあります。ニョンペルミュは前置詞と後置詞の両方を持つ言語です。