前回:10.助動詞
文法解説も終盤に差し掛かってきました。次は疑問文を学びましょう。疑問文には諾否疑問文、疑問詞疑問文、間接疑問文、付加疑問文の4種類があります。今回は諾否疑問文と疑問詞疑問文を扱います。
諾否疑問文とは、「はい」「いいえ」で答える疑問文のことです。諾否疑問文を作るには、副詞 me を挟んで動詞(または助動詞)を反復させ、文末のイントネーションを上昇させます。このような疑問文を反復疑問文といいます。答えるときは、肯定なら動詞を反復し、否定なら動詞の前に me を置いて反復します。
fi na me na ke fintjun mi malon? 「あなたはこの子のお父さんですか?」
――― na. / me na. 「はい/いいえ」
se so me so sjun nal? 「彼は速く泳ぐことができますか?」
―― so. / me so. 「はい/いいえ」
動詞が3音節以上ある場合、その動詞の前に特に意味のない助動詞 ti「行う」を置いて、代わりに反復させることがあります。答える際も代わりに ti を用いることができます。下の例文では、動詞 hilenku の代わりに ti を反復させています。
se mi njes ti me ti sjun hilenku? 「彼の病気はすぐに回復しますか?」
―― ti / me ti. 「はい/いいえ」
単に文末のイントネーションを上昇させるだけでも疑問を表せます。これは少しフランクな話し方になります。
fi kja mjenkjamju? 「お菓子食べる?」
kja. / me kja. 「食べる/食べない」
疑問詞疑問文を作るには、文の中の尋ねたい部分を疑問詞 no やその派生語に置き換え、文末のイントネーションを上昇させます。
ke na no? 「これは何ですか?」
selon pa notjun hjupel? 「彼は誰と話していますか?」
fi fen sa nolan? 「あなたはどこに行きたいですか?」
notel selon he fi mi mal? 「いつ彼はあなたの家に来ましたか?」
nolus ke finnel njaluku? 「なぜあの少女は泣いているのですか?」