3.代名詞
前回:2.基本の文
前回の例文では、la「私」や ketu「これ」のような代名詞が登場しました。他にはどのような代名詞があるのでしょうか。
基本の代名詞
ニョンペルミュの基本的な代名詞は以下の通りです。
la:一人称単数「私、僕、俺」
fi:二人称単数「あなた、君、お前」
se:三人称単数「その人、彼、彼女、それ」
ke:直接指示「この人、その人、あの人、これ、それ、あれ」
ni:不定「誰か、どれか、何か」
no:疑問「どの人、誰、どれ、何」
訳では se と ke の区別が一見分かりづらいですが、明確な使い分けがあります。見える範囲にあるものや、今まさに聞こえている音など、話す時点で直接感じられるものや人に対しては ke を使います。一方で、話の中に出てきたものや人、聞き手との間で暗黙の了解があるものや人などには se を使います。
派生的な代名詞
上で紹介した代名詞の他にも、それらに他の単語を組み合わせて作られた派生的な代名詞がよく使われます。
setu「それ」setjun「その人」selon「彼」senel「彼女」selan「そこ」setel「その時」
ketu「これ」ketjun「この人」kelon「この男性」kenel「この女性」kelan「ここ」ketel「今」
nitu「どれか、何か」nitjun「誰か」nilon「いずれかの男性」ninel「いずれかの女性」nilan「どこ」nitel「いつか」
notu「どれ、何」notjun「誰」nolon「どの男性」nonel「どの女性」nolan「どこ」notel「いつ」
複数を表す代名詞
代名詞の語尾に sju を付けると、「~たち」という複数の意味を表せます。
la → lasju「私たち」
ketu → ketusju「これら」
senelsju → senelsju 「彼女ら」
lasju と lafi
上で説明した通り、la 「私」に sju を付けて lasju とすると「私たち」という意味になります。ところがこの「私たち」には聞き手を含みません。例えば、相手に向かって「私たちはずっと一緒だよ」と言う時、lasju は使えないのです。このような場合、聞き手を含む lafi を使います。
lafi lo menunnas sjel hjutjun.「私たちはずっと一緒だよ」