このページでは、学校教育で日本語の学校文法や英文法を学び、それらの用語がある程度分かる方向けにニョンペルミュの文法を解説しています。目安としては、「母音・子音」「主語・目的語」「自動詞・他動詞」「修飾」といった用語が分かっていれば内容を十分に理解できるはずです。
私たちが普段何気なく使っている様々な言葉。それらがたくさんの「意味のパーツ」を組み合わせることで作られているのをご存じですか? 例えば、「おおきさ」という単語は、「おおきい」の一部である「おおき」と名詞を作る「さ」が組み合わさったものです。このような「意味のパーツ」を専門的な言葉で「形態素」といいます。私たちの言葉は、たくさんの形態素から成り立っているのです。
しかし、形態素の数は膨大です。それに、同じ意味に対して複数の形態素が対応していることがあります。例えば、日本語で大きいという意味を表す形態素には、先ほどの「おおき」の他に「だい (大)」もあります。他の例を挙げると、英語の動詞を作る形態素には、-en や -ish や -ify といった複数の種類があります。これはとても非効率ではないでしょうか。もしできるだけ少ない形態素の組み合わせだけで、たくさんの言葉が生み出せたとしたら……?
それを実現するのが人工言語ニョンペルミュです。ニョンペルミュには、たった300個しか形態素がありません。それらの組み合わせだけで、現在1000以上の単語が作られています。例えば、ニョンペルミュで大きいという意味を表す形態素は mel のみです。これを tjun「人」と組み合わせれば meltjun 「大人」、mas「力」と組み合わせれば masmel「強い」など、たくさんの単語を作り出すことができます。「少ない言葉のパーツ」から作られるたくさんの言葉の世界を、あなたも体験してみませんか?