次回:15.間投詞・挨拶表現
長かった文法解説もついに今回で最後となります。今回は、比較表現を学びましょう。
形容詞の比較対象は前置詞 fe 、比較対象との差違は前置詞 sjus を用いて表します。形容詞は前置詞で直接修飾できないので、比較の際は必ず動詞 na と一緒に用います。名詞を修飾している形容詞を比較する際は、2つ目の例文のように関係節を用います。
halon fe la na hamel. 「兄は私より背が高い」
mjontjun sja fe la sjus fel na mel te tjes.「友だちは私よりも10冊多く本を持っている」
副詞も形容詞と同様、前置詞で直接修飾できません。そこで、前置詞の na を用います。これは動詞の na から派生した前置詞で、「~という状態で」という意味です。sjun「速く」のような副詞は、比較の文では前置詞 na の目的語の形容詞として用います。
senel sjun kus.「彼女は速く走る」→ senel fe la na sjun kas. 「彼女は私よりも速く走る」
英語の最上級にあたる表現には序数詞 paspe「1番目」を用います。比較対象は前置詞 su で表します。比較と同様、必ず動詞 na と一緒に用います。
halon su maltjunsju na paspe hamel.「兄は家族で1番目に(最も)背が高い」
ketu na su ke millan na paspe kolkonmel te seltol. 「これは当店で最も高額なパソコンです」
序数詞を別の数に変えることで、2番目より下の序列も表すことができます。
K2 na su tjel na lispe hamel te los.「K2は世界で2番目に高い山だ」
副詞の最上級も比較の場合と同様に、前置詞 na を用いて表します。
senel sjun kus.「彼女は速く走る」→ senel su fislan na paspe sjun kas. 「彼女は校内で最も速く走る」
これであなたはニョンペルミュのかなり複雑な文の読み書きができるようになったはずです。辞書も活用して、ニョンペルミュでいろいろな文章を表現してみてください。もし小説や詩歌などの作品にニョンペルミュを使っていただければ、作者としてこの上ない喜びです。最後まで読んでいただきありがとうございました! それでは hjufemis!(またね!)