15.間投詞・挨拶表現
前回:14.接続詞
文法解説もいよいよ大詰めですね。今回は間投詞の使い方を学びます。間投詞は基本的に一語で用いられ、単独で文になったり、文頭や文末に置かれたり、文の途中に挿入されたりします。文頭・文中・文末で用いる場合はコンマを挟みます。
挨拶
まずは挨拶に用いられる間投詞を見ていきましょう。これらは語末に -mis が付き、「~すること」が本来の意味であることが多いです。
hjulimis「やあ・おはよう・こんにちは・こんばんは」
時間帯に関係なく、誰かに会ったときに使える挨拶です。元の意味は「会うこと・出会い」です。
hjulimis! netis fi sufin sjun sa, me sa? 「おはよう! 今日は珍しく早いね」
hjufemis「さようなら・またね」
別れ際の挨拶です。元の意味は「別れ」です。
lafi lo kotis hi hjuli. hjufemis!「明日また会いましょう。さようなら!」
ljusmis「おやすみなさい」
寝る前の挨拶です。元の意味は「夢をみること」です。
ljusmis, fi lo kotis sjun njosfe.「おやすみ、明日は早く起きるのよ」
pjalmis「ありがとう」
感謝の言葉です。元の意味は「感謝」です。「~してくれてありがとう」のように感謝する内容を表す場合は、 mu (従属節) te pjalmis の形式をとります。
mu fi fon la te pjalmis! 「助けてくれてありがとう!」
hinmis「ごめんなさい・すいません」
謝罪の言葉です。「すみません」のように誰かに話しかけたり軽い謝罪をしたりする際や、「ごめんなさい」のように重大な謝罪など、幅広く用いられます。元の意味は「謝罪」です。pjalmis と同様に、「~してごめんなさい」のように謝罪する内容を表す場合は、 mu (従属節) te hinmis の形式をとります。
hinmis, fi lo pa la le pas lin mi fulsjollu.「すいません、紅茶を一杯ください」
mu la kjulkjan fussatjen kjakel te pjalmis. 「大事な皿を割っちゃってごめんなさい」
感情を表す間投詞
「あ!」や「え?」のように感情を表す間投詞の多くは、300の基礎形態素の中に含まれないので全て大文字で表記されます。
'A
日本語の「あ!」と同様に、何かに気付いた時や驚いた時に用います。
ʻA! njenhel mi pi sja fin fasnja. 「あ! 車の下に小さい猫がいるよ」
'I
「え?」のように、疑問を表す際に用います。
'I? fi ne pel no?「え? 今なんて言った?」
'U
「えー」や「うわ……」のように、不満や不快感を表す際に用います。
'U, nolus fi me mu la pjes kjakjal?「えー、なんでアイス買ってくれないの?」
'U... fi mi kul na hja tjan. fi tjol ljunti. 「うわ……部屋汚すぎでしょ。掃除しないとダメだよ」
pjenpje
ニョンペルミュの特徴的な間投詞です。感情が高ぶっているときや、何も言い返せないとき、無気力なときなど、他に何も言葉が見つからない場合にとりあえず口にする言葉です。定まった訳語はなく、文脈に応じて訳し分けます。元の意味は「うさぎ」ですが、ただ発音が可愛いから用いられるだけで、うさぎとは特に関係ありません。
pjenpje! kotis na metantis!「やった! 明日は休日だ!」
pjenpje... la me so ljato timju.「えーん……仕事が終わらないよ」
pjenpje... la fen ti hje.「はあ……何もしたくない」