10.助動詞
前回:9.後置詞 te
次は助動詞について学びましょう。助動詞は動詞の前に置かれ、動詞に可能や推測などの意味を付け加えます。動詞が副詞や前置詞の修飾を受けている場合は、それらよりも前に置かれます。
ここではよく使う助動詞を紹介しましょう。
tju「すでに~した」
tju は完了を表し、動作が終わった後の状態が今も続いていることを意味します。
la tju nje seshjo. 「私はズボンを履いた(今も履いている)」
pinel tju kjofe mal mi pistol.「妹は家の鍵をなくした(今もない)」
so「~できる」
so は可能を表します。
selon so sjun kas. 「彼は速く走ることができる」
ただし過去に可能だった出来事の場合、実際に行ったかどうかを含意しません。例えば、下の例文が意味しているのはお菓子を食べることが可能だったということだけです。実際に食べたかどうかは分かりません。
la fatis so su se mal kja mel mjenkjamju.「昨日その家でたくさんのお菓子を食べることができた」
fen「~したい」
fen は願望を表します。
la fen hjuli sismatjun. 「両親に会いたい」
tjol「~する必要がある・しなければならない」
tjol は義務や必要を表します。
la tjol pa kusfunel hjupel. 「私は妻と話し合う必要がある」
lasju tjol las sesju. 「私たちは彼らと戦わなければならない」
tjol の前に me を置くと「~する必要は無い」、後に me を置くと「~してはいけない」という意味になります。
kotis fisju me tjol sa fislan. 「明日は学校に来る必要はない」
fi tjol me su kelan kja. 「ここで飲食しない必要がある(=飲食してはいけない)」
ljo「~だろう・かもしれない」
ljo は話し手の推測を表します。
senel ljo me sa kelan.「彼女はここに来ないだろう」