第5回
黒人女性と白人女性が力を合わせても
フェミニズム運動が進まない理由はなぜか?

ベル・フックスの『フェミニズム理論』―周辺から中心へ(あけび書房 、2017年)

この本の中で一番印象に残ったのは同じ女性として社会に対して声をあげても、黒人女性と白人女性という「人種」によって思想・環境の分断が出来てしまうことだ。「黒人女性である筆者がフェミニストの集まりに参加した際、白人女性が非白人女性にへりくだった態度で接しているのは、「黒人女性が参加できるのは白人女性の所有物」であること、つまりは黒人女性が参加可能なのは白人女性が(参加を)認めてくれるという、一種のフェミニズム運動の正当化のための「道具」に過ぎなかったところが印象的だった。(担当・文責:Kimiko)

オリジナルサブタイトル
※読書会のまとめとして、自分なりのサブタイトルを各自で考えて発表しています

「アメリカ社会で最も抑圧された場所からのフェミニズム」(azusachka)
「フェミニズムの思想は自らの経験から生まれるもの」(Kimiko)
「人間の尊厳を考えること」(midori)
「私の視点、あなたの視点から」(PYALA)