第1回
全てのオタク女性に捧げる本

北村紗衣『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち - 近世の観劇と読書』(白水社 、2018年)

シェイクスピア研究者でありフェミニストでもある北村紗衣さんの本を初回に選びました。フェミニズムの視点から研究されていた本で、なおかつ読書会をやろうとしている自分たちにとっては「自分たちの歴史」と思える本だな、と思ったのが選書の理由です。今よりもさらに女性が生きづらかった時代において女性が主体的にシェイクスピア劇を楽しむ姿に共感し、女性たちの活動がシェイクスピアの「正典化」に大きな影響を与えていた、という話にとても励まされました。(文責:azusachka)