各ガイド出しの説明になります。
基本的にはガイドが必要なものについては打合せの段階で話は済んでおり、管理表などに記載しています。
しかし、作業段階で要素が追加されていたり、内容的に不要だったものが必要になったりと例外が多く出てくるため、
どのような場合に必要なのかを作業者の方も把握することが大切になります。
〇出力形式
提出データ PSD 144dpi
※印刷の都合上、提出時のdpiを144dpiで統一しております。一括変更用のドロップレットを使用して変更できます。
AE等からpsdを書き出した場合、基本は72dpiとなっていますので必ず変更する必要があります。
データ命名規則
CM26_0000_CGLO_t1.psd (作品コード_カット番号_CGLO_テイク数.psd)
〇作成にあたり必要な情報
※基本的にはガイド用のテンプレートがありますので、そちらに合わせて頂ければ問題ありません。
基礎情報 (カット番号、尺、フレーム、カメラのmm数、カット構成上の補足)
アイレベル(EL) LO内にある場合は分かるように入れる(方法は下の「アイレベルの出力方法」)
仮セル素材 (コンテ切り抜き、CG素材)
Book (必要に応じて)
仮BG素材(コンテ下敷き、チェッカー、LOモデルなど)
〇作業タイミング
基本的には打合せが終わり、カットに必要なモデルが揃っている場合、作業が進められます。
他セクションに大きく関わるため、優先して作業を進めていく必要があります。
CGLOとデータの作り方は大体同じになりますが、違いとしては作画の作業に影響しない場合はBGガイドとして発注します。
CGLOとして作業したカットは、BGガイドとして再度作業する必要はありません。
※CGLO提出時に仮モデルだった場合などでBGに影響する際は本番モデルに差し替えてBGガイド用を提出することがあります。
基本的にはパースマップ・テクスチャ以外の発注したBGガイドについては、そのまま完成したものが撮影様に渡りますので間違いのないようにお願いします。
↓主なパターン参考(折りたたみ)
主な作成パターン
絵コンテ等から先行してCGアニメーションを作成する場合
例)CGのアクションカットなどのCG作業によってBGの必要な範囲が変わる
CGとBGの兼ね合いを考慮する場合
例)主にBGの一部がCGになり接地等の兼ね合いが発生する(建物系が多い)
この場合はLOをもらってCGを設置してBGガイドを出す場合やコンテでCGを配置し周りのパースガイドを入れて
BGガイドとするパターン等様々あります。
背景モデルに対して美術様に追加作業をお願いする場合
例)引き用のモデルを寄り使用するために描き出した素材にレタッチをお願いする
特殊な場合
パースマップ(カメラマップ)でカットを作成する場合
完成した美術の背景データをCGに入れ込み描き出す必要がある
テクスチャとして発注する場合
主にこちらで作成できない美術で合わせる必要がある小物(ポスターや看板)
どちらも完成BGをもらいCG側で作業する必要がありますので、
どのような素材が欲しいか正確に伝わるよう情報を入れ込んで下さい。
〇出力形式
提出データ PSD 144dpi
※印刷の都合上、提出時のdpiを144dpiで統一しております。一括変更用のドロップレットを使用して変更できます。
AE等からpsdを書き出した場合、基本は72dpiとなっていますので必ず変更する必要があります。
データ命名規則
CM26_0000_BGguide.psd (作品コード_カット番号_BGguide.psd)
※同一カットでガイドが複数必要な場合は、最後尾にアルファベットや番号を追加して下さい。
例「CM26_0000_BGguide_A.psd 、CM26_0000_BGguide_B.psd」「CM26_0000_BGguide_BG.psd 、CM26_0000_BGguide_book.psd」
〇作業タイミング
原図の作成は原則、対象カットの監督チェックOK後からの作業になります。
美術発注など原図が基になる作業が控えているため、OK後は優先して作成する必要があります。
memoフォルダ
必要な情報を記載する場合は全てこちらに入れてまとめて下さい。
frameフォルダ
カメラワークがある場合、スタート→エンドが分かるように表記をお願いします。
(中間フレームが必要な場合は適宜追加して下さい。)
cell、CGフォルダ
最終的にセルになるか、CGになるかによってフォルダ名変えて下さい。
コンテから作る場合キャラがラフであることが多いので、基本的には仮CGモデルを置いてパース感を合わせます。
キャラがIN・OUT、手前・奥に移動する場合などはキャラの大きさ参考が必要になりますので、それが分かるようなキャラ画像も入れて下さい。(参考)
切り抜いたキャラが仮モデルが参考になりづらい場合は半透明にするなどして分かりやすいようにして下さい。(仮モデルのカラーとラインのレイヤー分けは必須ではありません。)
BG、bookフォルダ(レイヤー色を赤に)
セルやCGとの重ねに合わせて必要なbook分けを行って下さい。
ライン出しが必要なものは必ずカラーとラインを分けて入れて下さい。
フォルダのレイヤー構造がセルを挟み込める形になっている必要があります。
ただし、モデルの複雑さやLOの構図によってレイヤー分けの作業に時間が掛かる場合はレイヤーの上から色分け等でbookの指定をする方法やクミ線を指定して作画にお願いする方法も可能です。(要相談)
作画のLOだとどのように作業するかを想定してもらえるとよいかもしれません。
また、床や壁のみの場合などでパース感が分からない場合、チェッカーやワイヤーフレームを入れるなどしてパースが分かるようにして下さい。
LOフォルダ
下地にしたコンテやLOを入れて下さい。
(参考)パースが分かる仮モデル出し
CGアニメーションの動きに作画が合わせる必要がある場合、作画が書くために必要な情報を素材出しする場合は作画ガイドとして発注します。
作画には連番素材or貼込み素材をお願いするパターンがあります。
貼込みの場合はAE上にカメラと貼込み素材の位置情報をかき出し撮影の方で本番素材に差し替えられる状態にする必要があります。
基本的にCG上に本番セルを再度入れる必要がない場合は、本番セルを待たずに納品となりますので
提出する作画ガイド素材と本番素材がAE上でスムーズに差し替えられる状態になっている必要があります。
CGLOとして作業したカットは、BGガイドとして再度作業する必要はありません。※例外はあります。
基本的にはパースマップ・テクスチャ以外の発注したBGガイドについては、そのまま完成したものが撮影様に渡りますので間違いのないようにお願いします。
↓主なパターン参考(折りたたみ)
主な作成パターン
作画のガイドとして欲しい場合
作画で書く必要があるが単純に参考のアタリとして欲しい時など
CGとセルが直接触れている(車等のCGのドアの開閉)場合
CGと仮CGキャラなどを使い作業しますが、セルの動きが優先される場合はラフでLOをもらい
作業した後、作画ガイドを提出します。
CGのカメラアニメーションがある場合
カメラの動きが決まった後、動きに関係ある素材を作画ガイドとして提出します。
パース変化が少なく解像度に問題なければ貼り込み素材として提出する場合もあります。
〇出力形式
提出データ jpeg 144dpi
※印刷の都合上、提出時のdpiを144dpiで統一しております。一括変更用のドロップレットを使用して変更できます。
AE等からpsdを書き出した場合、基本は72dpiとなっていますので必ず変更する必要があります。
データ命名規則
CM27_0000_sakugaguide (作品コード_カット番号_sakugaguide)
CM27_0000_cel
CM27_0000_gousei
CM00_0000_LO
CM00_0000_*(必要に応じて追加)
〇作業タイミング
原図の作成は原則、対象カットの監督チェックOK後からの作業になります。
美術発注など原図が基になる作業が控えているため、OK後は優先して作成する必要があります。
①カットの内容が分かる画像(内容が分かれば静止画でも問題ありません。)
②作画になるものだけ表示した連番素材
複数ある場合は、線撮の塗り分けと同じようにパステルカラーで分けるようお願いします。
参考は黄色ですが、テンプレはもう少し淡い黄色になるかと思います。
③作画に絡む要素と作画になる部分のみを表示した連番素材
違いが分かりやすいように作画にならない素材は白黒でお願いします。
上記は基本的な作画ガイドに必要な要素になります。
カット内容によって必要な情報が大きく異なりますので、
作画さんが作業を進めるうえで困らないような素材出しが何かを考えて作業お願いします。
(基本的に渡したもので作業を進めてしまうので、なるべく不都合が無いようパターンが多くなっています。)
ガイド出しの際はAE内にテンプレートを読み込みフレームを合わせる等の作業を行った後、PSDに変換し
データ整理・名前修正・メモの追加を行い提出データを作成します。
コンポジションを選び「フレームを保存」>「Photoshopレイヤー」を選ぶことである程度AEのレイヤー構造を維持したまま該当のフレームのPSDデータを出力できます。
このとき出力されるデータはコンポジションの画質の影響を受けますので必ず「フル画質」の状態で出力して下さい。
プリコンポの内のデータも全てレイヤー構造を維持し出力されるため、階層が深いデータ等は整理も大変になります。ガイド用のデータなのでなるべく簡単な素材(カラーとラインのみ)の状態にしておくことをお勧めします。
また、AE特有の機能(トラックマット)はPS上では再現されませんので、ガイドで必要な場合はマスク用の素材として出力しPS上でマスキングを行うなどの調整は必要になります。
カメラの水平線を画像として出力する方法になります。
直線を引くだけなのでPS上で位置を目見当で置く方法でも一応問題ありせんが、ズレ等のリスクを考えるとMAX上から持ってくる方が安全かと思います。
①カメラの「水平線を表示」にチェックを入れる
※後述しますが、カメラのZ位置がマイナスの場合、チェックが入っていても水平線は表示されません。
②カメラを選択し、ソロ表示にする
画面に水平線だけが表示されている状態にします。
③プレビューの作成でpng画像を出力する
プレビュー範囲を1frにしてpng(アルファ付)で出力して下さい。
終わり
↓のような画像が出力されますので、後はテンプレ内の参考と差し替えて使用して下さい。(少し線を太くし赤くする処理を加えます。)
小さい平面をカメラと同じ位置に作り代用します。
①カメラを同じ位置に水平な平面を作成(パラメータは目安)
②カメラに平面を親子付し回転の継承を右画像のように変更
カメラの向きを変えても平面が常に水平になるようにするため
③プレビューの作成でpng画像を出力する
プレビュー範囲を1frにして
プレビュー表示の「ジオメトリ」にチェック
ビジュアル スタイルの基本設定を「ワイヤーフレーム」に変更
終わり
↓のような画像が出力されますので、後はテンプレ内の参考と差し替えて使用して下さい。(少し線を太くし赤くする処理を加えます。)
水平線のみが表示されたpng画像