2023 November

Speaker:

岩尾エマはるか 氏（グーグルクラウド）

Emma Haruka Iwao (Google Cloud)

大阪府出身。2010年筑波大学大学院システム情報工学研究科修了。専門は高性能計算。組み込みシステムやクラウド技術者として経験を積み、2015年に Google に入社。現在は同社シアトルオフィスにて Google Cloud のソフトウェアエンジニアとして勤務。業務外でも、開発者コミュニティでの講演やオープンソースソフトウェア開発など、幅広く活動している。

Emma was born and raised in Osaka, Japan. She graduated from the University of Tsukuba in 2010 with a master's degree in computer science. After studying high performance computing in university, she worked in the embedded system and cloud technology fields. Emma joined Google in 2015 and now works as a software engineer in Seattle. She also works with developer communities and open source projects and is passionate about learning and teaching new technologies.

Title (first part):

Google Cloud を用いた円周率100兆桁の計算
Calculating 100 trillion digits of Pi in Google Cloud

Abstract (first part):

岩尾は2019年に31兆桁、2022年に100兆桁の円周率を Google Cloud を用いて計算し、それぞれ当時の世界記録を破りました。この講演では、計算に用いた手法、用いたコンピュータシステム、最適化や工夫などについてお話します。

Emma broke the world records of digits of pi twice by calculating 31 trillion and 100 trillion decimals of pi in 2019 and 2022, respectively, using Google Cloud. In this talk, she will discuss the nature of the calculation, the computer architecture and optimization techniques used in the calculations.

Title (second part):

クィアのソフトウェアエンジニアとしてシアトルで働く
Day in the life of a queer software engineer in Seattle

Abstract (second part):

岩尾は日本の会社で勤務した後にシアトルに引っ越しました。アメリカで働くとはどのようなことか、またクィア(LGBTQ)コミュニティの一員として日米で感じた違いなどについてお話します。

Emma moved to Seattle after working at Japanese companies in Tokyo. In this talk, she'll discuss what it's like to be a queer software engineer, highlighting differences between Japan and the US.

Discussion Theme (second part):

講演の内容についてのディスカッションや、アメリカで働くまでの経緯、クィア(LGBTQ)としての経験などその場で参加者の興味があるものを選んでいただければ大丈夫です。

Anything is welcome. Pick what you think is interesting, be it about today's talks or Emma's career and experience as a queer person.

Feedback from participants:

• 他の部屋のdiscussion 内容もぜひ聞きたいので最後まで聞きたいのですが、終了時間を超過すると次の予定の関係で途中での退出を余儀なくされることがあります。超過することが予め想定されているスケジュール（例えば６つの部屋それぞれの報告が２−３分程度かかりそう）なのであれば、終了時刻を 12:15 などとアナウンスしていただけると助かるかなあとも感じました。これはこの催しに限らず、日本で開かれる会合でしばしば見受けることではありますが。

• こちらの聞きたいことが的を得て話されていてよかった．若い人は忙しくてこうした会になかなか出ようという気にならないのかもしれない．今日の話題だと，２部だけでも成り立つので，時短で行うのもよいかもしれない．

• D and Iの観点からの活動を行おうとする場合にその反対派からの中傷的なコメントなどを常に受ける危険があることを知った。想像すればわかることだが、ちゃんと気づけていなかった。

• 過激なアンチ発言がなくて安心しましたが，LGBTQに違和感を感じている人が（人を傷つけない形で）素直に疑問を投げてくれることもwelcome ではないかと思いました．

• 私は社会的な立場上、オンラインなどで誹謗中傷などの精神的な攻撃を受けるという経験がありませんでした。一方で、女性研究者の方は多かれ少なかれそのような経験があり、研究とは別にそのような事と闘っているという話を聞き大変衝撃を受けました。このような話を聞いて、今後はその様な様々な個人的状況•背景を想像し最大限配慮などしながら付き合っていければと思いました。

• 女性問題に関しては、かなり深刻な説明で考えさせられました

• It was a masterpiece. Both talks were very inspiring. I wish more young people had participated, as the success story of the speaker could inspire many graduate students from Japan.