何かの書類に責任医師の署名をもらう時、特に 英語で書かれている書類では、何の書類かを説明するようにしましょう。治験依頼者によって様式が異なり、それも英語ですと、全てに目を通して署名するのは医師にも負担です。説明を求められなくても、簡潔に説明ができるようにしておいてほしいと思います。「サインください」だけで署名を依頼する姿勢では、長い治験期間の間、あまり信頼されないと思います。そして、何か問題が発生したときに、信頼関係のできていなかったことが露呈し、上手く解決に導けなくなることはよくあります。署名をいただくときには、ちょっとした説明を加えるという気遣いを持つことをお薦めます。
例えばFDFの場合、治験依頼者との経済的な利害関係について開示する書類です、などの説明と共に、 アンケートの中身についても日本語で補足説明しながら、イエスかノーのチェックを入れていただくようなやり方が良いです。
署名の入手には、簡潔に相手にわかりやすく、納得してサインしていただけるようプレゼンするという側面もあります。プロトコルの概要説明ばかりではなく、入手書類の説明もできるように練習しておきましょう。