第27回オンライン茶話会

2020年12月18日(金)に第27回オンライン茶話会を開催します。

オンライン茶話会は、毎夏開催されるMHB学会研究大会には参加できないという方が部会メンバーに多いということで企画しているものです。茶話会という名前の通り、気軽に情報交換などをしています。ご都合のつく方はどうぞご参加ください。

開催時間は東京(UTC+9)の夜8時から10時で、各地域の開催時間帯はTimeanddate.com による世界主要都市における開催時間をご覧ください。

<トピック>

「評価的思考(Evaluative Thinking)で教育実践を考えるとは?」

小澤伊久美(国際基督教大学)

評価的思考とは、評価学・評価士の間だけでなく北米やオーストラリアなどの教育関係の省庁でも使われるようになった概念です。(授業で用いる学習評価よりも広い意味で「評価」を使っています。)

簡単に言うと評価の文脈に適用された批判的思考のことで、探究的態度とエビデンスの価値への信念によって動機づけられていて、特に以下のような行為に関与しています。

  • 根拠なしに受け入れられている想定(assumption)を特定する

  • 熟慮した問い(thoughtful questions)を投げかける

  • 他者視点と省察によって、より深い理解を追究する

  • 行動に備えて、情報に基づいた意思決定をする

現在教えている生徒や学生をみていて感じている課題と、関わっている教育実践の目標との間に、どのような変化の段階を想定しているか、その想定は論理的であり、疑う余地はないかを考えつつ、カリキュラムを考えたり(見直したり)、変化を捉える成果を何で可視化するかを考えたり、実践を修正しつつ目標到達につなげる次のアクションを考えたりするかを検討するための方法をご紹介します

大山先生のお話は1月から3月の間に、倉田先生のお話は春以降にお願いすることになっております。1月から3月の間に他の部会メンバーによる実践報告の回も予定しています。これらの回については、日時の調整ができましたらまた告知いたします。

大山全代先生(NPO Movement for Language and Culture (MLC) Japan, Chairperson・New York, Board Member Nagano Namiai International Camp, Director)に「南アフリカの貧困問題プロジェクト」についてお話いただきます。

  • このプロジェクトは、「地域で国際学生会議を主催している学校」「インターナショナル校」「日英イマージョン校」の3つの学校で実施されたそうですが、それぞれの特徴があり面白かったというお話でした。

  • オンライン茶話会では、プロジェクトの全体像とインターナショナル校のお話を主に取り上げて紹介してくださるそうです。

倉田尚美先生(モナシュ大学)には「継承語話者のアイデンティティーと学習動機」についてお話いただきたいとお願いしてあります。(内容は仮ですので変更の可能性があります。)