2024年3月9日
第20回研究報告会
金融プラス・フォーラム事務局
金融プラス・フォーラム「第20回研究報告会ご案内」を送付させていただきました。今回は勝池和夫先生(タタ・アセットマネジメント アドバイザー)をお招きし、「インド経済の可能性とあなたの金融資産の未来」と題して報告していただきます。
近年インドについて取り上げられることが多くなりましたが、米中対立が続くなかでインドの重要性が大きくなっていることが背景にあるようです。グローバル・サウスのリーダー、2026年にGDP日本超え(インド中銀ダス総裁)といった声も聞こえてきます。ただし、インドの実情に触れられることは殆どありません。勝池先生は証券会社の国際調査室、内外の投資信託会社での運用やコンサルティングなどで長年アジア市場に携ってきましたが、経済にとどまらず幅広い観点からインドの現状と将来について情報を発信しています。講演ではインド財閥タタ・グループの動画(10分程度)をまじえて持論のインド「黄金時代の再来」を展開されるものと思われます。勝池先生から送られた報告概要は以下の通りです。
<報告概要>
「インドは世界に追いつく新興国の力と、世界を跳び越える先進国の力を兼ね備えた、大谷翔平選手のような二刀流の「先進新興国」です。人口の都市化で大きな消費需要が生まれます。インフラ整備も進み、外国企業のインド進出が加速しています。もはや中国に代わる世紀の市場、世界の工場になるのも夢ではありません。また、AIや宇宙開発などの先端分野では米国に迫り、インドは自信を深めています。現在、世界のイノベーションの中心は米国西海岸のシリコンバレーから、ハイテク都市が広がるインドのデカン高原に移っています。
人口、テクノロジー、民主主義、国際的な影響力、再生する文明、どの角度から捉えてもインドの時代がやってきています。その現状を、インドの財閥であるタタ・グループの業容の変化も含めてご説明します。日本経済と私たちの金融資産の未来には、これから始まりそうなインドの新しい黄金時代が極めて重要です。」
記
1 テーマ:「インド経済の可能性とあなたの金融資産の未来」
2 日時:2024年3月9日(土)16時15分~17時45分
報告(16:15-17:30)の後、質疑応答を予定しています。
3 開催会場:東洋学園大学1404教室
住所;東京都文京区本郷1-26-3(HP参照)
アクセス:東京メトロ丸ノ内線「本郷三丁目」駅(改札を出て左)徒歩4分、都営大江戸線「本郷三丁目」駅(改札を出て右)徒歩6分、JR総武線「水道橋」駅(東口)から徒歩7分、都営三田線「水道橋」駅(A6出口)から徒歩3分、東京メトロ丸ノ内線/南北線「後楽園」駅(1~3番出口)から徒歩7分。
会費:無料
4 懇親会場:18時~20時懇親会場:You Me(ユーミー)
住所:文京区本郷1-27-8 本郷ハウス(HP参照:東洋学園大学の目の前)
アクセス:地下鉄丸ノ内線 後楽園駅 2番出口 徒歩7分、都営三田線 水道橋駅 A6出口 徒歩5分、JR 水道橋駅 東口 徒歩8分
会費:5千円程度
5 研究報告者:勝池和夫(タタ・アセットマネジメント アドバイザー)
1978年青山学院大学卒業、新日本証券に入社。国際調査室、シドニー事務所などで海外市場の調査に携わる。1994年からは太陽投信の香港拠点で中国株投信を運用、業界No.1の実績を残す。その後、AIG投信を経て独立。コンサルティング・アジア社で中国ビジネスのコンサルティングを行う傍ら、中国株に関する講演等も行う。2006年には新光投信(現アセットマネジメントOne)に入社。中国、東南アジア、インド市場などへ投資する運用資産3,000億円以上の株式投資信託の企画及び販売に注力する。2016 年からはインドのタタ財閥傘下の資産運用会社のアドバイサーを務めている。米国の南カリフォルニア大学経営大学院から MBA を取得。今井澂『2024年世界マネーの大転換』(2023年8月、フォレスト出版)に4人の識者として登場(国際エコノミストである今井澂氏との対談形式で第4章「どの角度から捉えてもやってくるインドの時代」として登場、他は嶋中雄二、エミン・ユルマズ、渡辺清二の各氏)。この他著書として、『これからが本番!中国株の儲け方』(2005年アスカビジネス)がある。
6 主催者
金融プラス・フォーラム(会長:唐木宏一)
7 連絡先
野澤:ZZZt-nozawakag「アットマーク」jcom.zaq.ne.jpZZZ、TEL.090-3318-4815
宮下:ZZZk-miyashita「アットマーク」yu-cho-f.jpZZZ
迷惑メール防止:Zを外し「アットマーク」を@へ変更してください。
8 過去の研究報告
<2017年>
第1回(12月):井上智洋(駒澤大学准教授)『人工知能は未来の経済をどう変えるか?』
<2018年>
第2回(3月):瀧俊雄(マネーフォワード取締役Fintech研究所長)『フィンテックのインパクト』
第3回(7月):宮村健一郎(東洋大学経営学研究科研究科長)『 アメリカ銀行業のP2Pレンディング戦略』
第4回(9月):駒井隼人(株式会社Delta Valuesチーフデータサイエンティスト)『ビッグデータから見た個人投資家行動』
第5回(12月):中村淳一郎 (株式会社IICパートナーズ代表取締役社長)『企業年金・退職金のエッセンスと企業経営に活かす視点』
<2019年>
第6回(3月):畔上秀人(東洋学園大学現代経営学部教授)『リスク評価の世代間継承-生命保険について-』、江口政宏(商工総合研究所主任研究員)『ブロックチェーンは次世代プラットフォームとなりうるか』、冨田洋介(共栄大学国際経営学部専任講師)『金融市場と経済格差に影響を及ぼす法的環境の実効性について-制定法と慣習法の相違を中心に-』
第7回(7月):牧野知弘(オラガ総研株式会社 代表取締役 / 不動産事業プロデューサー)『不動産価値革命と住宅―人生100年時代を迎えて―』
第8回(9月):武田泰弘(TRENDE株式会社テクノロジーディレクター)『電力流通とP2P電力システム』
第9回(12月)濱口桂一郎(労働政策研究・研修機構研究所長)『人生100年時代の雇用と労働』
<2020年>
第10回(12月):駒井隼人(一橋大学経営管理研究科博士後期課程、株式会社Delta Values)・小谷野良太(株式会社Delta Values)『個人投資家は何を基準に投資の意思決定をしているか? ―株価からの一考察』
<2021年>
第11回(3月):野崎浩成(東洋大学国際学部教授)『地銀と持続可能性』
第12回(7月):森健(株式会社野村総合研究所未来創発センター・グローバル産業・経営研究室長)『コロナ禍が加速させるデジタル資本主義』
第13回(12月):清水洋(早稲田大学商学学術院教授)『流動性とイノベーション:国、企業、個人はどのように立ち向かうのか』
<2022年>
第14回(3月):鈴木隆雄(桜美林大学大学院教授、国立長寿医療研究センター理事長特任補佐)『日本の高齢者は若返っているか:科学的根拠に基づく高齢者の健康増進に関する戦略』
第15回(10月):近藤一仁(岡山商科大学客員教授)『IR(インベスター・リレーションズ)の過去・現在・未来について~変わらない IR の本質を説き、真の企業価値の向上と評価改善を提言する~』
第16回(12月):猪俣哲史(ジェトロ・アジア経済研究所 海外研究員)『グローバル・バリューチェーンから見た米中デカップリング』
<2023年>
第17回(3月):掛下達郎(福岡大学商学部教授/公益財団法人日本証券経済研究所客員研究員)『GAFAの銀行化・金融機関化:金融化との関連で』
(注)第10回(2020年12月)から第17回(2023年3月)はオンライン開催である。
第18回(10月):冨田洋介(東洋学園大学現代経営学部准教授に「潜在的な経済的不平等と政府の再分配に影響を及ぼす法の起源」
第19回(12月):遠藤正之(静岡大学情報学部教授)「金融DXの動向、銀行は生き残れるのか」