2018年6月11日
第3回研究報告会
金融プラス・フォーラム
事務局
金融プラス・フォーラムの第3回研究報告会の最終案内を送付させていただきました。今回は宮村健一郎教授(東洋大学)に「アメリカ銀行業のP2Pレンディング戦略」と題して報告して頂きます。P2Pレンディング(peer to peer lending)はネット上で借り手と貸し手を結びつける金融仲介方式のことで、マーケットプレイスレンディング、クラウドファインディングともよばれており、日本ではソーシャルレンディングとよばれることが多い。P2Pレンディング(貸出)は従来型の直接金融(社債やCP等)が大企業中心であったのに対して、直接金融へのアクセスが困難だった個人や中小企業にも門戸を開くことになり米国では急成長を遂げている。報告ではアメリカ銀行業とP2Pレンディングとの関りである銀行のP2Pレンディング戦略を中心に近年の状況を踏まえて報告していただきます。日本ではP2Pレンディングへの参入は少ないが、P2Pレンディングの可能性に関する理解不足等が影響しているようだ。こうした状況を踏まえた日本への示唆も頂けるものと思われる。
今回も質疑応答を交えた活発な議論が期待されるところです。研究報告会終了後、ささやかな懇親会を催したいと思いますので、こちらの方にも是非ご参加ください(どちらかだけの参加も可です)。
記
1 テーマ: アメリカ銀行業のP2Pレンディング戦略
参考:「アメリカ銀行業のP2Pレンディング戦略」『成城大学社会イノベーション研究』(12(1)、2017年2月)をアップデートした形で報告予定です。
2 報告者:宮村健一郎(東洋大学経営学研究科研究科長)
1981年一橋大学商学部卒業、89年一橋大学大学院商学研究科博士課程退学。徳島大学をへて91年より東洋大学経営学部専任講師、2003年経営学部教授、18年4月より経営学研究科研究科長。生活経済学会副会長。金融審議会専門委員、総務省独立行政法人評価委員会専門委員など公的な委員を多数歴任。著書に『金融機関の新しいビジネスモデル』(2004年、郵便貯金振興会)、『アメリカのeバンキング』(2003年、有斐閣)などがある。また、近年の論文では「アメリカ銀行業のP2Pレンディング戦略」『成城大学社会イノベーション研究』12(1)、2017年2月、「アンケート調査に基づく信用金庫の適正規模の分析」『現代会計ファイナンス研究の潮流』2016年11月、「銀行業に参入したアメリカ大手保険会社」『季刊 個人金融』2015年冬など多数。現在、「金融プラス・フォーラム」研究奨励選考委員会の研究奨励選考委員長。
3 日時
2018年7月6日(金)16時45分~18時00分
報告(16:45-17:45)の後、質疑応答を予定しています。終了次第、近場にて懇親 会。
4 会場
東洋大学白山キャンパス(文京区白山5-28-20):5号館5309教室
最寄駅:地下鉄三田線白山駅A3出口から「正門・南門」徒歩5分(HP参照)
交通アクセス(白山キャンパス)
<懇親会場>
最寄駅:都営三田線白山駅
<過去の報告会>
<2017年>
第1回(12月):井上智洋(駒澤大学准教授)『人工知能は未来の経済をどう変えるか?』
<2018年>
第2回(3月):瀧俊雄(マネーフォワード取締役Fintech研究所長)『フィンテックのインパクト』