研究奨励選考委員会

2018.1.22

研究奨励者の推薦基準

金融プラス・フォーラム 事務局

1 「金融プラス・フォーラム」の目的

「新産業革命の進展や少子高齢化などにより経済社会は大きな転換期を迎えている。こうした時代の要請に応えるため実務家を交えた学者・研究者の交流の場を提供すると共に関連領域の学際的研究の促進を目的とする」(「金融プラス・フォーラム」会則19条)。

「・・・。私たちの生活をとりまく経済、社会の状況、現象の考察にあたり、既存の研究領域ではこうした変化への対応が必ずしも充分とはいえなくなっており、グローバルな視点からの学際的研究が重要度を増しているのではないか。このような時代の要請に応えるため、実務家を交えた学者・研究者の交流の場を提供すると共に関連領域の学際的研究の促進を目的とした研究会を創設することとした」(「金融プラス・フォーラム発起人会」4参考、2017.7.28)。

(注)下線は事務局

2 研究奨励選考委員会における研究奨励対象者の選考

(1) 対象者

上記の目的に適う研究を行っている研究者等が対象である。すなわち、新時代への転換を意識しつつ学際的研究を行っている研究者が主たる対象者となるが、同様の意識で個別領域を深化している研究者等も潜在的可能性を有すると認められる場合は対象となりうる。

(2) 研究領域

「主要な研究対象分野は、新金融(事業創造、フィンテック等)、ファイナンスと財務、ガバナンス(マネジメント)、資産運用関係など」(「金融プラス・フォーラム発起人会」4参考、2017.7.28)。以上が主要対象であるが、対象領域は幅広く考えている(特に、エネルギー問題、人口問題、中小企業関連等)。

(3) 研究奨励の対象

学術論文(査読付)、学術論文(査読なし)に限らず、通常の論文・レポート、著書、雑誌掲載レポート等も対象とする。過去の解釈や現状分析の論文等については、将来に対する潜在的可能性を示すものについては対象になりうる。なお、当然ながら、純粋な学術論文等を否定するものではない。

(4) 具体例(参考)

下表は、推薦候補者に対する評価例である。評価項目のうちでは「フォーラムの目的に適った視点を提示できているか」に焦点があるが、論文(著書)の中での潜在的可能性も考慮される。

<参考1>「金融プラス・フォーラム発起人会」(発起人会で配布、2017.7.28)

4 参考

(2)目的

今日の世界経済は80~90年代以降の米国主導下のグローバル化及びそれに続くリーマンショックを経て新たな再編の時代を迎えている。この間、新興国経済での急成長はみられた一方、先進国経済では金融化と少子高齢化が進行し格差拡大を伴いながら成長の顕著な停滞が起こっている。他方マクロからミクロに目を転じると、アップルやグーグル、アマゾンなど新興企業の台頭に象徴されるように、インターネット(IOT)やAIなどを活用した新産業革命が急進展しており、あらゆる領域でビジネスモデルの転換が要請されている。私たちの生活をとりまく経済、社会の状況、現象の考察にあたり、既存の研究領域ではこうした変化への対応が必ずしも充分とはいえなくなっており、グローバルな視点からの学際的研究が重要度を増しているのではないか。このような時代の要請に応えるため、実務家を交えた学者・研究者の交流の場を提供すると共に関連領域の学際的研究の促進を目的とした研究会を創設することとした。

(3)研究対象分野

主要な研究対象分野は、新金融(事業創造、フィンテック等)、ファイナンスと財務、ガバナンス(マネジメント)、資産運用関係など。

<参考2>金融プラス・フォーラム会則(2017年7月28日)

(目的)

第3条

新産業革命の進展や少子高齢化などにより経済社会は大きな転換期を迎えている。こうした時代の要請に応えるため実務家を交えた学者・研究者の交流の場を提供すると共に関連領域の学際的研究の促進を目的とする。

(研究奨励選考委員会)

第19条

 本会は、第3条の目的を遂行するため研究奨励選考委員会を設置する。

1 選考委員

選考委員は幹事会が選定し、任期2年とする。ただし、当初の選考委員は次期会員総会後の幹事会までの任期とする。

2 選考委員長

選考委員長は幹事会が選定し、任期2年とする。ただし、当初の選考委員長は次期会員総会後の幹事会までの任期とする。

3 選考委員会の開催

選考委員会は幹事会の決定に基づき選考委員長が開催するものとする。原則年1回の開催とする。

4 選考委員会の運営

選考委員会は選考委員及び同委員会に参加を希望する者で構成する。選考委員及び委員会参加希望者で研究奨励者の推薦を希望する者は、指定した期日(原則、開催1か月前)までに所定の書類(推薦者の著書・論文名、推薦理由を書いた資料(2ページ以内の要約版)等)を事務局に提出する。事務局はその書類を選考委員及び委員会参加希望者に配布する。

5 研究奨励者の決定

参加者全員の討議のうえ最大2名を選定する。また、次点として1-2名を選定する。過半数の支持が得られない場合は選考委員による投票とする。なお、研究奨励者は原則1年以内に研究報告会で報告すること及び報告会終了後1年以内に関連の報告書を提出することを条件とする。以上の条件が受け入れない場合には研究奨励者の資格を喪失するものとする。

(研究報告会)

第20条

本会は、第3条の目的を遂行するため研究報告会を開催する。

2 研究報告者

研究報告者は会員の意見を参考に幹事会で選定する。選定に当たっては、第19条の研究奨励者を優先して決定する。なお、研究報告者に対しては報告内容について事前の打合せの機会をつくるよう取り計らうことを要する。