20150412nakano01
2015年4月12日
福生市子ども・子育て支援事業計画(案)に対して②【中野 恵一】
提出したパブリックコメント【全体では、4人(7項目)とのこと】
に対する「市の考え方」が公表されている。
まず、この「市の考え方」の表を見て、読み手の皆さんは
どうお感じになるだろう?
市民意見の概要4:
「市民の関心度も高いと思われる、学校教育の視点が乏しく、
教科学習に関することがほとんどないと感じられる。」
市民意見の概要6:
「学校教育、特に教科学習の施策が非常に不足していると
感じる。また、「子どもの教育環境」へのニーズに応えた
施策の充実及び他の計画との対応等の明確化を望む。」
これは、ほとんど同じことを言っている訳で、案の定、回答は
「本計画は子ども・子育て支援法及び次世代育成支援対策
推進法に基づき策定しており、教科学習については、
「福生市教育振興基本計画」等の教育に関する計画で
推進していきます。」
と、まったく同じものになっている。
市民意見の概要5:
「「学童クラブ事業」と「ふっさっ子の広場事業」の連携は
可能なのか。」
市民意見の概要7:
「「学童クラブ事業とふっさっ子の広場事業の連携を推進」
の具体的な内容が不明である。」
これもほとんど同じだろう。回答はどうだ?
「すべての就学児童が放課後を安全・安心に過ごし、多様な
体験・活動を行うことができるよう、」までが共通で、
5:「さまざまな方法を検討し、連携を図っていきます。」
7:「連携について検討していく中で、具体策を明らかに
していきます。」
提出したコメントでも指摘したが、この回答も、MECEに
なっていない、すなわち、論理性に欠けている。
いやむしろ、まともに答えるのを避けようとしているとしか
思えない。ほとんど同じ4と6の間に、別の同じ5と7を
挟んで、あたかも「さまざまな意見に、丁寧に答えている」
体を装っているのだとしたら、悪質だろう。
本稿、個々の施策レベルで検証しようと思って書き始めたが、
ここまで書いて、あまりに、指摘したことと、それへの反応の
粒度が違いすぎ、まともな比較ができないことが明確になった
ので、ここまでとします。
こんなパブリックコメントの募集、単なるアリバイ作りにしか
思えません。
以上の見解は、執筆者個人の意見であり、
特別に断り書きがある場合を除き、本会は
もちろん、執筆者が所属するいかなる団体・
組織をも代表した見解ではありません。