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2012年9月24日

子どもの未来づくりか、自己保身か 【中野 恵一

当応援団で企画した「公立・私立 中学・高校 合同 説明会・相談会

の開催が10月6日に迫ってきた。

この取り組みの意図するところや意義を的確に捉えて

いただいたとともに、期待も寄せていただいている方

NTS教育研究所元所長・本間勇人氏)がおられる一方で、

地元の教育関係者の一部からは、否定的なメッセージが

届いているらしい(伝聞なので、誤解か何かであれば、

こんなミットモナイ文章は削除してしまいたいので、

お知らせいただきたいものだが、、、)。

曰く、「私立中学が含まれているのがまずい」だそうだ。

何がまずいんでしょうね?

前にPTA(小中の連合会)の会合で今回と同様の提案したときに

言われたのは、「地元の学校(公立中学)を盛り上げるべき組織が、

私立への進学を勧めるのはいかがなものか」ということでした。

そのときは、保護者の感情としては仕方ないかも、と思って

取り下げましたが、今度のは、教育関係者、教育のプロですからね。

そんなこと言って、大丈夫なんでしょうか?

我々は、会の名称としたとおり、「子どもの未来づくり」を

応援することを目的としています。

その重要な手段が教育であると考え、それを切り口とした

取り組みを志向しています。

さらにその教育の手段の一つが、地元の教育環境

であると考え、その充実にお役に立てることがあればと、

メンバーそれぞれの立場で、あるいはみんなで協力し、

また周囲のご支援もいただいて、様々な活動をしています。

つまり、目的は、子どもたちのためになることであって、

その手段の手段の一つが、地元の公立校を応援することです。

「私立中学が含まれているのがまずい」って、目的手段

入れ替わっていませんか?

それとも、地元の公教育を担う、教育のプロにとっては、

自分のメシの種である公立校の存在を守ることが目的で、

そこに集う子どもたちは、その手段なんでしょうか?

The tongue is ever turning to the aching tooth.

既に自分の生活手段が確立した大人にとっては、

自分に都合の悪い状況には目をつぶっても何とかなる

かもしれませんが、それによって情報から隔離され、

自分の未来について考えるきっかけを奪われる

子どもたちにとってはどうでしょうか?

何が「まずい」んでしょうね?

教育のプロのプライドがあれば、自分たちの日々の

取り組みをベンチマークするために、私立校がどういう

教育をしているのか興味を持って話を聞きにくるだろうし、

そしてそれを超えるものを子どもたちに提供しようと思うの

ではないんでしょうか?

あるいは、子どもたちがより輝ける上級学校への

進学をアドバイスするために、自ら情報収集したい、

と思うのではないか、と考えるのですが、違うんですかね。

う~ん、前にも同じことを書いたなぁ。。。

結局、私立どうこうじゃなくて、子どものことを第一に

考えられない状況になっているということなのかなぁ。。。

以上の見解は、執筆者個人の意見であり、

特別に断り書きがある場合を除き、本会は

もちろん、執筆者が所属するいかなる団体・

組織をも代表した見解ではありません。