20121004nakano01
2012年10月4日
子どもの未来づくりか、自己保身か その2 【中野 恵一】
前回、このオピニオン欄に記載した状況は、その後も教育関係
その他の会合で話題にしていただいたらしく、お恥ずかしい
ことに案の定、各所で失笑を買ってしまっていたそうだ。
それにもかかわらず地元では、残念ながら教育関係者においては、
さらに非協力的な対応が顕在化しているが、逆に、一般の
地元企業等の温かいご支援もいただき、また教育関係者の
中にも、趣旨をご理解いただいた方々には、立場を超えた
レベルでのご協力もいただいており、まだまだ捨てたもの
ではない、という感じもしているところです。
近隣自治体の関係者にも、ご期待をいただいており、それに
お応えできるように活動していきたいと、改めて思うしだいです。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~nobumasa/cn6/nikki1/pg671.html
そのような中、前回の「私立中学が含まれているのがまずい」
という発言とは別方面の、これまた教育のプロたるべき方々
からの発言が聞こえてきました。
曰く、「地元の公立中学校は、一人でも多くの児童を招き入れる
ことができるように必死に取り組んでいる。私立中学(というか、
この文脈だと、公立の中高一貫校も含んでの話ですね)の
情報を提供することは、その方向性と異なるため、協力できない。」
だそうです。
その理由がふるっていて、「私立(&公立一貫)中学へ成績の
良い子が行ってしまうと、結果的に公立中の学力レベルが下
がってしまう。それを防ぐため。」だそうです。
これに対する突っ込みは、昨日の野村さんのオピニオンにあるので、
そちらを参照していただくとして、付け加えるならば、中学からの
進学実績が自分たちの評価につながるために、それをよくしたい
一心で、成績優秀な子どもたちを確保したい、とか思っているんじゃ
ないか、なんて勘ぐりたくなってしまいます。
さらに、「学校の規模を維持するため=教員数を減らさないため」
というのもあるようです。これも、生徒数が減ると、教員数も減らされ、
一人の教員が担当すべき校務分掌が増えて大変だから、って
言っているようにしか思えません。
だって、今回、資料参加も含め参加いただいている48校の内、
純粋な中高一貫校(高校受験の機会がない)は、都立1校、私立1校の
わずか2校なんですよ。つまり、自分たちが送り出す教え子が受験
あるいは進学するかもしれない学校が95%以上を占める、「上級学校の
研究」の機会があるのに、それの案内を阻止するわけですから、
どちらを向いて判断をされているかは、明々白々でしょう。
これでは、「進路指導への期待」は空しいもの、としか言いようがないです。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koyoutaiwa/wakamono/dai3/siryou4.pdf
これらは、語るに落ちた、本音が透けて見えた発言で失笑を
禁じえませんが、もう少しよそ行きの発言では「学校の魅力を
高めることとそれを発信することで、生徒の減少を最小限に留めている」
のだそうです。これはステキですね。でしたら、私立や公立一貫の
中学の情報提供を邪魔するようなセコイことはしていないで、
自校の魅力をアピールしてはいかがでしょうか?
そういうことであれば、喜んで、説明会のブースを提供させて
いただくのですが。。。
#以上の、関係者のご発言は、いずれも伝聞のため、もし事実と
#異なる点があるようでしたら、お知らせください。 >> お心当たりの方々
#あるいは、反論等ありましたら、文書でいただければ、
#このオピニオン欄に掲載させていただきます。ご検討ください。
以上の見解は、執筆者個人の意見であり、
特別に断り書きがある場合を除き、本会は
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