(2016.3.11)
雪氷研究大会(2016・名古屋)実行委員会委員長 西村浩一
雪氷研究大会は,研究発表を通じて議論を行うとともに会員相互の交流を図る場として,学会活動の中核を成す行事と言えます.ここ数年は,研究発表日やその前後に分科会のミニシンポジウム,企画セッション,両学会の委員会を含む各種会合などが数多く開催されるようになりました.この傾向は,関心を同じくする人たちの間で議論を深めるために重要なことと考えられます.しかしその反面で,同じ時間帯に学術セッションと各種会合が開催される場合も多々あり,自分の聞きたいセッションに参加できないなど,ともすると大会本来の姿が失われかねない状況にあるのも事実です.
また,他の国内学会の例に目を転じますと,最近は専門分科会,スペシャルセッション,提案型セッション制の導入など,学術的議論の活発化を目指して,多様な実施形態が展開されております.国際学会においても,セッション提案を通じて研究討論の活性化が試みられておりますのも御承知のとおりです.
このような状況を勘案し,名古屋大会の実行委員会では,長期的な展望に立って大会の在り方を見直すことにしました.より魅力的な大会の実現に向けた改正点は以下のとおりです.
① 各種会合等の開催時間帯を設定する.各種会合のうち委員会等のいわゆるビジネス会合は,研究発表日の前の日にまとめて実施し,他の各種会合についても時間帯を設ける.
② 「提案型」のスペシャルセッション制を導入する.これは,従来の分科会のミニシンポジウム等や企画セッション,さらには会員からの積極的な提案によるセッションの受け入れを統合するもので,これにより分科会のミニシンポジウムや企画セッションは研究発表と同様に自由度を広げて実施することが可能となる.研究発表日は主として会員間の学術交流に重きを置き,一般の方も対象に含めたアウトリーチ活動は,原則としてその前後の日に実施する.
本大会での研究発表は,上記の「スペシャルセッション」と従来実施してきた研究分野・細目ごとの「一般セッション」の二つのタイプのセッションで行われます.「スペシャルセッション」については,まず会員が大会のセッションとして取り上げたいテーマと方向性/研究の切り口を明確にした上で,2016 年3 月21日から4月22日までに提案していただくことになります.その後,プログラム委員会でその審査を実施し,5月下旬までにその採否を提案者に対して通知します.提案者にはその後コンビーナーとして「スペシャルセッション」の世話をしていただきます.両タイプのセッションについて研究発表の募集を2016 年6 月27日から7 月14日まで行います.またスペシャルセッションには招待講演を設定できます.詳細については,後日,大会実行委員会からWebページを通してご案内いたします.
大会実行委員会では,今回見直した大会の在り方は,名古屋大会限りでなく,今後も継続していきたいと考えております.このため,大会終了後には,会員からいただいたご意見を集約し,実行委員会および両学会の理事会等の場でその成果と問題点を洗い出すことで,より実りの多い全国大会の開催を目指す所存でおります.
期間:2016年9月28日(水)~10月2日(日)
会場:名古屋大学(名古屋市千種区不老町)
雪氷研究大会(2016・名古屋)ホームページ:https : //sites.google.com/site/2016jcsir/
問い合わせ及びスペシャルセッション提案先:jcsir2016_prog@googlegroups.com
スペシャルセッション提案申請書
スペシャルセッションコンビーナーガイドライン
(提案する際は、Eメールのタイトルを「スペシャル・セッション申込」とし,提案申請書のファイル名を申請者名として下さい.)
重要な日付
●スペシャルセッション募集:3 月21 日(月)~4 月22 日(金)
●スペシャルセッション審査: 4月23日(土)~5月末
●セッション(スペシャル・一般)における研究発表募集案内:5月末(Web掲載)
●研究発表登録:6 月27(月)~7 月14 日(木) 正午まで
●各種会合の申し込み: 7月14日(木)まで
●技術展示・広告掲載の申し込み: 7月14日(木)まで
●参加事前登録:6月27日(月)~8月15日(月) まで
●参加費等振込:8月19日(金)までは「事前登録」扱い 8月20日(土)以降は「会場登録」扱い.この時には割増料金となる.
●研究発表日: 9月29日 (木)~10月1日 (土)
●公開講演会・雪氷楽会: 10月2日(日)
●各種会合(両学会の委員会等):原則として9月28日(水)
●各種会合(分科会総会,その他の会合):原則として研究発表日の昼食時,18時以降に開催
今回の改正による主要な変更点_20160311.pdf
学術セッション・研究発表の詳細20160311.pdf