タイトル :衛星光学センサが拓く雪氷学の未来
研究分野 :雪氷科学, 雪氷圏と気候, 計測, 雪と交通
研究細目 :4 積雪分布, 12 氷河, 13 氷床, 14 海氷・湖氷, 15 水循環, 16 気候変動, 17 衛星観測
キーワード:衛星観測, 積雪, 海氷, 氷河
代表コンビーナ:榎本浩之(国立極地研究所)
共同コンビーナ:青木輝夫(岡山大学), 堀雅裕(宇宙航空研究開発機構), 谷川朋範(気象研究所)
趣旨 :2015年7月から運用開始された静止気象衛星「ひまわり8号」は、日本付近の観測頻度を従来の30分間隔から最短2.5分間隔にまで飛躍的に増加させ、変化の激しい気象現象の観測に威力を発揮している。また、2017年冬期には、極軌道を採用する「気候変動観測衛星GCOM-C」の打上げが予定されており、空間分解能250mにて全球の可視域から熱赤外域までの放射輝度を観測する。軌道の違いはあるがどちらの衛星も多波長の光学センサを搭載しており、積雪・海氷分布や積雪粒径などの積雪物理量、海色、アルベド、温度などを計測することが可能であり、それぞれの衛星の特徴を利用して、雪氷学の広範囲の研究に利用できると期待される。本スペシャルセッションでは、これらの光学センサを利用した最新の雪氷研究の成果や今後の計画について紹介し、また、他衛星センサ、現地観測、数値実験等との連携可能性について議論する。(日本雪氷学会 衛星観測分科会)