タイトル :グリーンランドにおける大気・氷床・海洋相互作用
研究分野 :雪氷科学, 雪氷現象, 雪氷圏と気候
研究細目 :1 雪氷物理, 2 雪氷化学, 12 氷河, 13 氷床, 14 海氷・湖氷, 15 水循環, 16 気候変動, 17 衛星観測
キーワード:グリーンランド氷床, 暗色化, 雪氷生物, カービング氷河
代表コンビーナ:杉山慎(北海道大学)
共同コンビーナ: 青木輝夫(岡山大学), 飯塚芳徳(北海道大学), 植竹淳(国立極地研究所)
招待講演 :山崎哲秀(アバンナットプロジェクト)
趣旨 :急激な気候変動の影響を受けて、グリーンランドで大きな環境変化が起きている。大気の温暖化は氷床の質量損失を駆動し、氷床から流出する淡水や堆積物が海洋に影響を与えている。その一方で、海洋の水温や循環の変化が、カービング氷河の後退に果たす役割が指摘されている。また、氷床表面は雪氷生物の繁殖や積雪粒径の変化でアルベドが低下し、大気氷床境界のエネルギー収支に変化が生じている。このように大気・氷床・海洋の変化は複雑で、それらの相互作用の理解が急務となっている。本セッションでは、グリーンランドに関する研究発表を広く募り、大気・氷床・海洋相互作用に関して分野を横断する討論を実施する。過去20年近くグリーンランドの科学研究をサポートしてきた冒険家山崎哲秀氏を招き、グリーンランドの環境と社会の変化、今後活動展望について講演を依頼する。