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身近な物のリサイクル・フロンガス
身近な物のリサイクル・フロンガス
フロンガス
紫外線によって、酸素分子は酸素原子に分解されます。その酸素原子と別 の酸素分子が結合し、オゾンという物質が生成されます。
しかしオゾンは、又、酸素原子と反応して、酸素分子に戻ってしまいます。
このように、自然界では生成と消滅が同時に起き、その微妙なバランスのもとにオゾン層がつくられています。
オゾン層は、地上から10km~50km上空にあります。
オゾンは有害な紫外線を吸収し、地上に到達しないようにしています。そのおかげで、地球上の生物は安心して暮らすことができます。
紫外線により、酸素分子からオゾンが生成されます。一方、オゾンは酸素原子と反応して消滅しています。そのバランスが保たれてオゾン層が存在しています。
フロンが上空に達し、紫外線に当たると塩素原子が1つ分離します。するとオゾンと反応し酸素分子と一酸化塩素が作られ、それはすぐ酸素原子と反応し、塩素原子が分離します。それはまた次のオゾンを破壊します。
このように、たった1つのフロンが次々とオゾンを破壊していきます。この結果オゾンの生成・消滅のバランスが崩れ、オゾン層が薄い南極、北極では毎年オゾンホールが発生するようになりました。
紫外線により分解されたフロンは、オゾンを破壊します。 このとき生成した一酸化塩素はすぐ、塩素原子に戻ります。 このようにしてたった一つのフロンが次々とたくさんのオゾンを破壊していきます。 だから少しでもフロンを放出しないことが大事です。
オゾン層が無くなると、有害な紫外線が地上まで到達するようになります。そうすると、皮膚ガンや白内障などの病気になったり作物の生育や生物に悪い影響を及ぼすと考えられています。
大垣市のリサイクルの流れ
家庭の冷蔵庫やカーエアコンに使われているフロンガスをそのまま空中に捨てないよう、機械で吸い取り、ボンベに蓄えます。岐阜県では、例えば廃家電品関係では77、自動車販売関係では62の事業所(H12年現在)にフロン回収・協力事業所として認定しています。 フロンを回収したら回収済みのステッカーを貼ります。
ボンベに蓄えられたフロンは、上田石灰製造株式会社に運ばれ、そこで生石灰焼成炉で破壊、処理されます。ここでは、一旦保管庫で保管し、一定量 になった時点で処理していきます。
岐阜県保健環境研究所と大垣市上田石灰製造(株)との共同研究により、石灰焼成炉で安全に処理することが可能となりました。
石灰とコークスは焼成炉で焼成され生石灰が作られます。燃焼用空気導入口から一緒に入ったフロンは、高温のため分解されてしまいます。発生する塩化水素などは石灰に吸収され、良質な生石灰になります。