様々な環境問題
大垣市の取り組み(大気汚染について)
大垣市の取り組み(大気汚染について)
大垣市では、昭和47年7月、南頬町1丁目に公害検査センターを開設し、昭和60年4月、室本町3丁目に移転し各種測定機の充実を図って、大気のよごれを測定してきました。大気汚染を引き起こす物質は数多く存在しますが、特に人の健康や生活環境に直接影響を及ぼす物質として、二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物質、一酸化炭素、光化学オキシダント等があります。大垣市では、これらの大気汚染物質を測定するために、(表1)に示すように6地点に測定局を置き、(表1)の物質を1時間ごとに測定し、常に大気汚染を調べています。また、これと同時に、二酸化硫黄・二酸化窒素の測定を市内11地点で、降下ばいじんについては、市内12地点で月一回測定しています。その結果、環境基準を満たしています。
(表1)大垣市内の測定局と測定項目 <大垣市環境衛生課>
公 害 検 査 セ ン タ ー
大垣中央測定局と自動測定機
図1 大垣市内大気汚染測定点 <大垣市環境衛生課>
二酸化硫黄・二酸化窒素測定点
上田石灰アパート
西田団地(笠縫町)
興文中学校
宇佐見組アパート
市役所
大垣西コート
ゆりかご保育園
市民病院
本田宅(静里町)
築捨新田公民館
大聖寺(米野町)
降下ばいじん測定点
市役所
土屋ビル(神田町)
中川変電所
なかぞね保育園
豊永宅(赤坂町)
上田石灰アパート
矢橋アパート
赤坂地区センター駐車場
早崎宅(赤坂町)
杉山宅(南市橋町)
本今公民館
大橋自転車
測定結果 (1)~(3)濃度の年平均の変化 (4)光化学オキシダントの環境基準をこえた日数の割合の変化
(1)二酸化硫黄
石炭や石油を燃やすと発生し、工場のボイラーなどが発生源となります。鼻やのど、気管支、肺などを刺激し、ぜんそくなどの原因になると言われています。
ここ数年はほぼ横ばいで、大垣南部測定局のみが他よりやや高い傾向にありますが、平成11年度は5つの測定局において環境基準を満たしています。
(2)窒素酸化物(二酸化窒素・一酸化窒素)
石炭や石油を燃やすと発生します。自動車、ボイラー、工場、家庭暖房などから発生します。鼻やのど、気管支、肺などを刺激し、ぜんそくなどの原因になると言われています。
冬にやや高くなりますが、ここ数年ほぼ横ばいで、平成11年度は2つの測定局で環境基準を満たしています。
(3)浮遊粒子状物質
粉じんは、物を燃やしたり、くだいたりした時や、土砂のまきあげ、自動車の排気ガスで発生します。粒子の大きさが10μm(1μm=1000分の1mm)以下の物を浮遊粒子状物質といいます。浮遊粒子状物質は、大気中に長くとどまるので気道や肺にたまり人の健康に影響を与えます。
ここ数年はほぼ横ばいで、平成11年度は3つの測定局で環境基準を満たしていますが、赤坂測定局は、測定時間が基準に満たなかったため、評価はできません。
(4)光化学オキシダント
工場や自動車から排出される窒素酸化物や炭化水素などが太陽の紫外線を受けて複雑な光化学反応を起こし、できる物質で、光化学スモッグの原因物質とされています。光化学スモッグは、目やのどの痛み、手足のしびれ、ぜんそくを引き起こすと言われています。
平成11年度は、中央測定局、南部測定局ともに環境基準に不適合となっています。
大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染および騒音に関する環境上の条件について、人の健康を保護し、生活環境を安全であるように保つ上で、維持することが望ましい基準を行政上の目標として定めたもの。