先端科学研修・生物分野
実施日:令和7年 11月 18日(火)
実施日:令和7年 11月 18日(火)
本日はアース製薬株式会社 啓発プロモーション部に来校してもらい研修をしていただきました。テーマは、「ヒトスジシマカの観察・生態・飼育と誘引実験 」です。
本研修では、兵庫県の研究所とオンラインでつながり、私たちの生活と深く関わる害虫について、最新の研究や実験を通して学びました。「害虫=嫌なもの」という固定観念を超え、生態を正しく理解し、人と生物がどのように共存していくかを考えることが大きなテーマです。前半では、生物飼育室のバーチャル見学を行い、ゴキブリの脱皮や死骸がアレルゲンになること、飼育環境の工夫、殺虫剤の正しい使い方など、日常生活と直結した話題が紹介されました。さらに、蚊やシラミの生態、特定外来生物の特徴などを通して、害虫問題が社会や環境と密接につながっていることを学びました。
後半は、生徒主体の実験活動として、ヒトスジシマカを用いた誘引・忌避実験に取り組みました。10班に分かれ、醤油やバジル、バナナ、靴下など身近な素材を使って観察を行い、オンライン参加の研究者から助言を受けながら結果をまとめました。「黒い靴下に集まりやすい」「赤紫蘇の汁に寄ってきた」など、予想外の結果も多く、仮説と結果を比較する探究の面白さを体感しました。さらに、虫よけ剤の効果実験では、薬剤を塗布した手には蚊が吸血しない様子を観察し、科学技術が私たちの生活を守っていることを実感しました。
研修の最後には、マダニの生態や吸血行動、生息場所、予防策について学び、SFTSの致死率が約27%に達することや、ワクチンや治療法が確立されていない現状について説明がありました。生徒からは「虫に対する見方が変わった」「害虫も研究対象として見ると面白い」「探究活動に生かしたい」といった声が多く寄せられました。本研修を通して、生徒たちは身近な害虫を科学的に捉え、社会との関わりの中で考える視点を身につけました。今後の探究活動や進路選択につながる、実りある学びの時間となりました。