中高大産連携探究プログラム
シロアリ防蟻共同研究
実施日:令和7年 9月 13日(土)
場 所:浦添大公園, 本校ラボ室
シロアリ防蟻共同研究
実施日:令和7年 9月 13日(土)
場 所:浦添大公園, 本校ラボ室
2023年(令和5年)2月より、琉球大学および和信化学工業株式会社と連携し、シロアリ対策として防蟻塗料の効果に関する共同調査を実施しています。これまでは毎年2〜3月に調査を行っていましたが、シロアリ被害が深刻な沖縄では、木材があっという間にシロアリによって食べられてしまいます。そのため、今年度は夏にも一度調査を追加し、年2回の調査とデータ解析を共同で行います。
本プロジェクトは、高校生が大学研究者や企業技術者と協働し、地域社会に根ざした科学的課題に取り組む経験を通して、科学的探究力や課題解決力を培うとともに、社会に学びを還元し、未来を創造する姿勢を育成することを目的としています。
今年度も、本校生物部が本プロジェクトに参加しました。
【研究目的】木材に塗布した防蟻剤のイエシロアリに対する長期的な効果・有効性を検証することです。
【手 法】多種類の薬剤を塗布した木製杭を土中に埋没して経過観察を行い、イエシロアリやオキナワシロアリの加害状況を薬剤ごとに調査し、加害状況を薬剤間で比較することを通して、塗布した薬剤の長期的な効果・有効性を明らかにしていきます。
事前に地面に埋めていた杭を、みんなで丁寧に抜いていきます。杭には、防蟻用はじめはなかなか抜けませんでしたが、コツを掴むと手際よく杭を抜くことができました。
薬剤を塗布していない杭は、3ヶ月しか経っていないのにシロアリの食害に・・・😱
抜いた杭を並べて、一本一本丁寧に食害の被害度をみんなで決めていきます。
被害度は0〜5の6段階で評価。
みんな公平な目で真剣に評価していきます。
午後は、記録したデータを各自Excelに入力し、分析を行いました。データはまるで宝石の原石のようなものです。そのまま原石で終わるのか、それともダイヤモンドのように輝く結果へと磨き上げられるのかは、分析者次第です。得られたデータをどのように“調理”するかが、腕の見せどころです。
もちろん、現時点でうまくできなくても当たり前です。だからこそ、Excelの使い方やグラフの作成方法、統計解析の手法を、琉球大学や和信化学工業で第一線を担うプロから直接学べることこそが、本プロジェクトの最大の宝物です。
ここで学んだ球陽生は、将来どんな職業に就くのかな? どの道に進んでも、データ分析力は大きな武器になるはずです。これからも頑張っていきましょう。👍
最後になりましたが、本研究の遂行にあたり、調査地での事前準備や現地調査のご指導をいただいた和信化学工業株式会社の杉山敦氏、小崎寛明氏、および琉球大学の宮國泰史特命准教授、中村元紀准教授、杉尾幸司博士に深く感謝申し上げます。