安藤政輝リサイタル
「宮城道雄全作品連続演奏会 8」
1994/10/12
宮城道雄全作品の演奏会(8)にあたって
安藤政輝
演奏会に寄せて
宮城宗家 宮城会会長 宮城数江
今年は宮城道雄の生誕百年にあたります。
私どもではこれを記念し、昨年から今年にかけて全国各地で演奏会・展覧会・講演会などを主催いたしてまいりました。
7月17日、NHKホールでの宮城道雄生誕百年記念演奏会は他地区でのそれと同じく、すべて宮城道雄の作品で構成し宮城の象徴ともいえる終曲「春の海」には各流各派の方々にご出演いただきました。
そして、夜の部には天皇皇后両陛下の行幸啓を賜わりました。
なお、この秋にはアメリカのシアトル・ロサンゼルスでも記念演奏会が実施されますが、国内では私どもの主催ではありませんが、まだ幾つか開催される予定です。
このように一つの団体だけでなく、個人をはじめさまざまな機関・団体が生誕百年を祝い、またこれを記念しての各種行事を実施して下さること、大変にありがたく、うれしく存じます。
その一つに、安藤政輝さん主催の宮城道雄の作品連続演奏会があります。あれは今から20数年前のことだったでしょうか。
当時、安藤さんがなさった演奏会のプログラムに、自分は宮城先生の作品を世界に紹介したい、という意味の文章が載っていたのを記憶しています。
その後、その言葉を実践すべく努力を続けておられる安藤さん。
どの演奏会でも、出演者の顔ぶれひとつとっても、それが如実にわかる多彩なプログラム。
宮城道雄は邦楽の歴史の中だけで位置づけすべき人でなく、洋楽系も含めた日本の音楽史全体の中でも重要視されるべき人であったといわれています。
今後、安藤さんにもぜひ、一流一派の人としてではなく流派を超えた大きな存在として、日本の音楽の発展のために尽力して下さるよう願っています。
意義ある演奏会のご盛会を心からお祈りいたします。