安藤政輝リサイタル
「宮城道雄全作品連続演奏会 25」
2024/12/ 8
1990年以来、300余といわれる宮城道雄の全作品を、作曲年代順に時代背景を考察しながら演奏してまいりましたが、12月8日(日)に紀尾井小ホールで開催いたします第25回は、昭和29年の作品9曲をとりあげます。
《三つの民謡調》
《お江戸日本橋》《会津磐梯山》《木曽節》というよく知られた民謡3曲をメドレーにして、箏群と尺八の合奏曲に編曲したものです。
《雛人形》
歌を伴わない独奏曲ですが、「手ほどき用のものではなく、相当な技量を要する」と楽譜にメモがありました。
《秋の初風》
『平家物語』の祇王・祇女を題材とした箏・三絃・尺八による古典的形式による三重奏曲です。舞台となった庵の跡には現在祇王寺があります。何年か前に行ったときは庭の桜が絨毯のように敷き詰められてきれいでしたが、先日「ご挨拶」に行った時は紅葉にはまだ早く、苔と深緑の世界でした。
《小国小唄》
旧小国町(現在の広島県世羅郡世羅町小国地区)に伝わる「町おこしの踊唄」で、小国町の名所・名産を織り込んで作詞した葛原しげるの委嘱によります。楽譜の確定に苦労しました。
《北海民謡調》
箏高低2部、十七絃、尺八または胡弓による、《ソーラン節》と《江差(えさし)追分》を主題とした合奏曲です。
《むすびの神曲》
『古事記』の二つの神話をもとに「あなにやし、えをとこを。あなにやし、えをとめを」「 八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」を歌詞として箏独奏曲としたもので、新婚の祝を表したものです。
《雛人形》と同様、これまで演奏の機会はほとんどありませんでした。
《春鴬囀》1.2
昭和29年に封切られた京マチ子主演の大映映画『春琴物語』は音楽担当が伊福部昭さんと宮城道雄先生でしたが、《春鴬囀》はその中で演奏された曲です。「その1」は歌のある独奏曲、「その2」は歌の無い合奏曲です。
《編曲松竹梅》
江戸時代の大作《松竹梅》を原曲とした編曲です。鼓が入って賑やかに会を締めくくります。なお、鼓は東京藝術大学で長年共に活動し同期退職した重要無形文化財保持者・桜間彦十郎さんにお願いしました。
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