卒業生の声
卒業生の声
高橋 慶(2020年度・修士卒)
私は現在、株式会社エックス都市研究所という都市計画・環境コンサルタント会社に所属しています。会社では、国内の自治体のまちづくりの計画(都市計画マスタープラン)の策定支援から、国内外の化学物質の管理に向けた政策の検討といった幅広い分野を扱い、持続可能な地球環境づくりにアプローチしています。
主担当業務としては、国内の化学物質管理に向けた国家行動計画の策定や、当該計画の実施に向けた具体的取組の検討、国内地域での地域課題の聞き取りなどを行っています。
私は大学院で環境植物学を専攻し、大気環境を軸として、環境中に存在する化学物質の存在状況や、それらの植物への影響、並びに地球全体での物質循環を学びました。こうした知見が土台となって、化学物質を上手に利用し、人々の豊かな生活と環境保全を両立する持続可能な化学物質管理を実現するアクションを考えることができています。
また現在、農工大大学院の社会人博士課程に進学し、研究にも勤しんでいます。社会人経験を積みつつ、一つの分野を追究することで、今後の自らの生活が発展すると考え、進学しました。
農工大で学んだことが私の人生の基盤となって、様々なことにチャレンジできていると強く感じます。
布施 美月(2020年度・修士卒)
現在私は銘建工業株式会社という構造用集成材・CLT※の製造加工,木造建築物の設計・施工を行う会社に勤務しています。開発部に所属しており,主に新しい材料の開発や既存商品の改良に取り組んでいます。
実際の製造ラインや建設現場でなければ分からないこともあり,勉強の日々ですが,在学中に木材・木質材料について学んだ知識や学生実験や修士論文で得た実験技術が業務でいかされていると強く感じています。さらに卒論・修論でデータをまとめたり,ゼミで議論したりしたことも,開発職として業務に当たるうえで基盤になっていると感じます。
また環境について世の中の関心も高まっている中で,自専攻の分野だけでなく,環境について広く学べたことは,どんな仕事をする上でも役に立つと感じています。
※CLT:Cross Laminated Timberの略。何枚もの薄いひき板を互いに直行するように積層接着した木質系材料のこと。直交集成板とも呼ばれる。