2025年8月7日に夏休み1日体験教室が開催されました。
ご参加いただき、誠にありがとうございました。
〒184-8588 東京都小金井市中町2-24-16
1. 光で分析してみよう (場所:小金井キャンパス)
(赤井 伸行:環境物質化学分野)
化学物質の分析には様々な波長の光を使います。手作り分光器を使って光の3原色と色認識の関係を確かめたり、人の目には同じように見えるプラスチックを赤外線を用いて識別を行う予定です。
2. 水や土のpHを測定してみよう (場所:小金井キャンパス)
(橋本 洋平:環境汚染解析分野)
水素イオン濃度(pH)は、河川水や土壌に含まれる元素の溶解性を決める重要な指標です。本教室では、普段研究で使用している測定器や、試験紙を用いて、本学の農場の土や、近隣の河川水のpHを測定してみます。
3. 人工化学物質による生態影響を調べてみよう (場所:府中キャンパス)
(大地 まどか:生物圏変動解析分野)
地球表面の約70%を占める海洋環境には、様々な人為起源の化学物質が存在しています。特に、人間活動が活発な沿岸域では汚染が深刻化し、地球規模で問題となっています。本教室では、実際の海洋環境でみられる人工化学物質による生態影響を観察します。本経験を通して、海洋環境への意識を高めていただきたいと思います。
4. 樹木の幹の中を覗いてみよう (場所:府中キャンパス)
(半 智史:植物環境分野)
木質バイオマスは、「樹木」により生み出される再生可能な資源です。その大部分を占める樹木の幹には、光合成によって大気中からCO2として取り込まれた炭素の多くが固定されています。体験教室では、樹木の中身を解剖し、顕微鏡による細胞レベルの観察を行うことで、どのように樹木の幹が作り上げられているのかを覗いてみます。私たちの身近にいる「樹木」とは、果たしてどんな生き物なのでしょうか。
5. 木材の加工に必要なエネルギーを調べてみよう (場所:府中キャンパス)
(安藤 恵介:生活環境分野)
木材は、鉄やコンクリート等の資材に比べて製造や加工に要するエネルギーが少ないことから、木材の利用は、製造及び加工時の二酸化炭素の排出削減につながると言われています。体験教室では、実際に木材を加工し、どの程度のエネルギーが必要なのかを測定してみます。
6. 電子顕微鏡で”ナノ”を観よう (場所:府中キャンパス)
(堀川 祥生:バイオマス・リサイクル分野)
水と光がもたらした恩恵を樹木として永年にわたって森林に蓄積し、必要な時に活用できる生物資源、それこそが【木質バイオマス】です。 ところで、木質バイオマスが何からできているかご存知でしょうか? 1日体験教室では、電子顕微鏡を駆使した”ナノ”レベルの形態観察を通じて、木質バイオマスの【実体】と【実態】に触れて頂きます。