Dropboxとの連携
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Flashcards Deluxeはバージョン2.8より、無料(通常2GBまで)オンラインストレージとして有名なDropboxとの連携をサポートしました。
はじめに
Dropboxと連携することで、以下のことが実現できます。
Dropbox上に配置したデッキデータのダウンロード(インポート)
Flashcards DeluxeアプリからDropbox上へのデッキデータのエクスポート(バックアップ)
画像や音声などのメディアファイルもやりとりできます。
またここではその手順を扱いませんが、Dropbox上のデッキデータとお使いのパソコン上のデッキデータは同期させることができます。それによってデッキのメンテナンスが非常に楽になります。
Dropboxそのものの使い方については、Dropboxサイト自体や、数多くの日本語サイトで詳しく解説されていますので、そちらのほうをご覧ください。ここでは「マイコミジャーナル」内記事へのリンクを紹介しておきます。
またDropboxのセキュリティに関するWIRED VISIONの記事も紹介しておきます。
以上、Dropboxの利用については各自の判断にてお願いします。
注意: 私は今回初めてDropboxを利用したDropbox初心者です。簡素な説明にするため、Dropbox最大の特長である同期機能、およびそれを実現する専用ソフトのインストールなどについては触れておりません。専用ソフトの使い方なども含めて、それらは他サイトで確認できる説明に譲ります。(従いまして、Dropboxに習熟されている方々にはすこし変わった手順に思えるかもしれませんが、どうぞご了承ください)
利用条件
バージョン2.8以上のFlashcards Deluxe
iOS機器がWiFi接続できる環境
Dropboxの操作
テキストファイルによるFlashcards Deluxe用デッキデータの作成
デッキ用メディアファイルの準備(※必要な場合)
Dropboxアカウントの作成
すでにDropboxアカウントをお持ちの方々は「デッキデータのアップロード」以降へお進みください。ここではあえてiOS機器からDropboxアカウントを作成してみます。
iOS機器をWiFi接続状態にし、Flashcards Deluxeを起動します。メイン画面から右上の「+」をタップしてデッキの追加(Add Deck)画面を表示します。画面下部の「Dropbox」をタップします。
Dropboxへのログイン画面が表示されます。すでにDropboxアカウントをお持ちの場合は、Email欄と Password欄にそれぞれ入力してログインできます(※パスワードは保存されません)。ここではその下にあるCreate Dropbox Account(新規にDropboxアカウントを作成する)をクリックします。
Dropboxのモバイル版トップページが表示されます。画面を下にスクロールしてください。
画面右下にCreate a new account(新規アカウントの作成)というリンクがあるのでタップします。
アカウント作成画面になります。上から順に名前・苗字・メールアドレス・パスワードの4項目をすべて半角英数字で入力しま す。パスワードは入力確認がないので、気をつけて入力したほうがよいと思います。入力し終えたらCreate account(アカウントの作成)ボタンをタップします。
うまくアカウントが作成されると以下の画面が表示されます。
画面を下にスクロールすると右下にLog out(ログアウト)が表示されるので、タップしていったんDropboxからログアウトします。
デッキデータのアップロード
お使いのパソコンからDropboxにアクセスします。ログイン画面で先ほどのアカウント作成に使用したメールアドレスとパスワードを入力してログインします。
「はじめに」タブの隣にある「ファイル」タブをクリックします。これがDropboxから皆さんに提供されたストレージの内部です。ここにFlashcards Deluxe用のデッキデータを配置して利用します。
Flashcards DeluxeアプリとDropboxとのやりとりには、「Flashcards Deluxe」という名前のフォルダをトップディレクトリ(ファイルタブをクリックしたとき、最初に表示される位置)に作成しておく必要があります。
「新規フォルダ」をクリックし、「Flashcards Deluxe」フォルダを作成します。フォルダ名は半角英数字で入力してください。
「Flashcards Deluxe」フォルダをクリックするとその中身が表示されます。ここにデッキデータをアップロードすることで、DropboxとFlashcards Deluxeとの間でデッキデータのやりとりができるようになります。
ここでは画像と音声を含む単純なデッキを1つ作成してみます。こんな感じでメモ帳に入力してみました。 「test.txt」という名前で保存します。このデッキは新フォーマットで記述しています。Dropboxとの連携においては、ASCIIやUTF-8、UTF-16にも対応しているとのことです。(私の場合、ここでは無難にUTF-8で保存しました)
「Flashcards Deluxe」フォルダ内を表示させた状態で「アップロード」をクリックします。するとアップロードダイアログが表示されるので、指示に従ってデッキデータをアップロードしてください。
「test.txt」がアップロードされました。
メディアファイルのアップロード
※画像や音声などのメディアファイルを使わないデッキの場合は「デッキのダウンロード」へ進んでください。
Dropboxと連携する場合、メディアファイルのアップロードには以下のことに注意してください。
あるデッキで使うメディアファイルは1つのフォルダ内にまとめておく
そのフォルダには決まった名前を付ける
まず、「test」デッキで使うメディアファイルを収めるフォルダを作成します。これは「Flashcards Deluxe」フォルダ内に作成します。
注意:メディアファイルを入れるデッキに付ける名前は、次のフォーマットに従わなければなりません。
デッキ名+半角スペース+Media
今回のデッキ名はデッキデータのファイル名から拡張子を除いた「test」となるので、
test Media
が「test」デッキで使うメディアファイル用のフォルダ名となります。
「新規フォルダ」をタップして「test Media」フォルダを作成します。
※デッキデータとそのデッキが利用するメディアファイルのフォルダは、以下の画面のように常に同じディレクトリに位置する必要があります。
次に「test Media」フォルダを開き、その中に「test」デッキが利用するメディアファイルをアップロードします。
これでDropboxへのデッキデータ配置は終了です。Flashcards DeluxeからDropboxにアクセスし、デッキをダウンロードする準備が整いました。
デッキのダウンロード
Flashcards DeluxeからDropboxにログインします。するとDropboxへアップロード済みのデッキが一覧表示されます。ここでは未ダウンロード(Not download)のデッキとして、「test」が表示されています。
デッキ名をタップすると右端にチェックマークが入ります。複数のデッキがアップロードされている場合も、それぞれ チェックマークを入れることによって、同時に複数のデッキをまとめてダウンロードすることが可能です。右下の「Download」ボタンをタップしてみま しょう。
まずデッキデータのテキストが、そしてメディアファイルを含むデッキの場合は次にメディアデッキがダウンロードされます。
メイン画面が表示され、「test」デッキの追加されていることがわかります。
デッキ名をタップし、中身を確認します。画像や音声も問題ありません。めでたし、めでたし。
ちなみにメディアファイルを入れたフォルダが見つからないと、以下のようなエラーメッセージ(デッキ名が「test」の 例)が表示されます。この場合フォルダが「Flashcards Deluxe」フォルダ内にあるかどうか、適切なフォルダ名が付けられているかどうかを、再度確認してみてください。
デッキのエクスポート(バックアップ)
Dropboxを利用するとメディアファイルも含めてデッキをエクスポートすることができます。
※Google ドキュメント連携および電子メールによるエクスポートではテキストのデッキデータのみ。
メイン画面から右上の「Edit(編集)」をタップします。次にエクスポートしたいデッキ名をタップします。すると以下のようにデッキ編集画面が表示されるので、「Export(エクスポート)」をタップします。
デッキのエクスポート画面(Export Deck)が表示されます。
上から順に、
エクスポート先:
メディアファイルのエクスポート:
学習記録も含める:
書式:
エクスポートするデッキの選択:
となっています。
「書式」について、ヘルプドキュメントから適当に訳したものを以下に抜粋します。
「TSV」と「Basic TSV」
Dropboxを使ってデッキデータのインポートやエクスポートを行う場合、「Text Format(テキスト書式)」のオプションがあります。どちらもタブ区切り形式ですが、改行と二重引用符の扱い方に違いがあります。デッキデータ内で二 重引用符を用いていない場合は、どちらのオプションを選んでも結果は同じです。
基本ルール:デッキデータをワープロソフトで作成し、二重引用符を使用している場合は、「Basic TSV」を選択してください。それ以外は「TSV」(初期設定)としてください。
デッキデータ:
行1
“行2”
TSV:
“行1
“”行2”””
Basic TSV:
行1
”行2”
今回は設定はそのままで、最下段のSelect Decks to Export(エクスポートするデッキの選択)をタップします。すると次のようなリスト画面が表示されます。「Not in Dropbox(Dropbox内未保存)」にリストされている場合は、そのデッキと同じ名前のデッキはまだDropboxにないということを意味しま す。つまりここでエクスポートすると、Dropbox内にそのデッキを新規保存することになります。※ここでは説明のために、Dropbox側のデッキ データをすべて削除した状態にしています。
右下の「Export」をタップするとエクスポートが開始されます。複数のデッキを同時にエクスポートすることも可能です。
エクスポートが終了するとエクスポートしたデッキが「Also in Dropbox(Dropbox上に同名デッキあり)」としてリスト表示されます。パソコンからDropboxにアクセスし、きちんとエクスポートされているか確認してみましょう。
実際はここまで順を追って作業した場合、すでに同名のデッキがDropbox上にあるはずです。したがってエクスポートするデッキは最初から「Also in Dropbox」としてリスト表示されます。
つまりここでエクスポートすると、Dropbox上の デッキデータは上書きされることになります。その場合特に警告メッセージなどは表示されないので、上書きを避ける場合、エクスポートするデッキが「Not in」「Also in」のどちらにリストされているか注意してください。
Dropboxにアクセスすると、エクスポートしたデッキデータを確認できると思います。
バックアップとリストア
iOS機器に保存されているすべてのデッキのバックアップとリストア(バックアップしたものを本体に戻す)をDropboxに対して実行できます。
注意:私の環境(iPod touch 2G、デッキ数26、メディアファイル容量約460MB)ではバックアップがうまくいかず、メディアファイルの取りこぼしが発生します。また、その状況でリストアしても、バックアップできなかった分のメディアファイルが本体に残ったままです(それはそれで良かったのですが)。従いまして、以下に記した内容は、私の方で完全に動作および仕様の確認が取れているわけではないことをお断りしておきます。皆さんが頻繁にバックアップやリストアの作業をされる場合は、万一に備え、あらかじめ個別にバックアップを取っておくか、PC側に最新のデッキデータを保存しておくなどして、問題が発生した場合に対処できるようにしておくことをお勧めします。
まずデッキ画面で右上の「Edit(編集)」をタップします。すると右下に「Backup / Restore(バックアップ/リストア)」のボタンが表示されるので、このボタンをタップします。
「Dropboxを使って完全なバックアップを保存します。OKをタップするとDropboxにログイン、または新規アカウント作成画面に移動します(Dropboxを使わず、デッキごとにバックアップを取ることもできます。その場合、Cancelをタップ後、それぞれのデッキ名をタップしてください)」と表示されます。
すでにアカウントが作成されているはずなので、メールアドレスとパスワードを入力し、「完了」をタップします。
ログインが完了すると、「Full Backup(完全バックアップ)」か「Restore(リストア、書き戻し)」の選択画面になります。Flashcards Deluxeに読み込まれているすべてのデッキをDropboxに保存する場合は「Full Backup」を、Dropboxに保存されているすべてのデッキをFlashcards Deluxeに読み込むには「Restore」を選択します。
「Full Backup」を選択すると以下の画面になります。デッキで使用している画像や音声などのメディアファイルもバックアップに含める場合は、「Backup Media(メディアもバックアップする)」を「オン」にしておいてください。問題なければ「Backup Now(バックアップ開始)」をタップすると完全バックアップが開始されます。
バックアップされたファイルはDropbox上の「Flashcards Deluxe」フォルダ内の「Backups」フォルダに保存されます。※従ってDropbox上の同名デッキを上書きする心配がありません。
「Restore(リストア)」を選択すると以下のようなリストアの履歴画面が表示されます。復活させたい日時のものを選択します。
「この作業はFlashcards Deluxe内のすべてのデッキを消去し、選択したバックアップファイルを書き込みます」とあります。また「Download Media(メディアのダウンロード)」はメディアファイルのダウンロードについて指定するものです。
「If Missing(見当たらなかった場合)」を選択していると、Flashcards Deluxeアプリ内に該当するメディアファイルがなければダウンロードし、 「Yes」は上書き、「No」ではダウンロードしないのだと思われます。
※またヘルプドキュメントには「メディアファイルをリストア(書き戻し)する際、Flashcards Deluxeは最初にDropbox上の”Backups”フォルダの中を確認し、ここにメディアファイルが見つからなかった場合、通常のメディアフォルダ内のメディアファイルがリストアに使用されます」とあります。
「Restore Flashcards(デッキをリストアする)」をタップするとリストアが開始されます。終了すると以前バックアップしたすべてのデッキが復活しているはずです。
以上、Dropboxとの連携は、うまくいけば非常に便利だと思われます。