デッキ作成-応用編

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ここではカードデータ記述の際に使える書式や、画像や音声の利用方法などについて、作者ホームページの翻訳を下敷きにしながら解説します。

カードで使える書式

HTMLに準じたタグのいくつかが使用できます。

  • 改行:カードデータ上で改行する場合は、"|"(パイプ記号、日本語キーボードの場合、半角モードでShiftキーを押しながら"¥"を入力)あるいは<br>タグが使えます。(パイプ記号をテキストとして使いたい場合は、全角で入力してください)

  • 太字:<b>これは太字です</b>

  • 斜体: <i>斜体になります</i>

  • 下線:<u>下線が引かれます</u>

  • 打ち消し線: <strike>打ち消し線</strike>

  • テキスト色: <color red>赤い字になります</color>

  • <color #0000FF>この場合は青い字です</color> (色とカラーコードの解説:英文サイト)

  • 背景色: <background-color #FFFF00>この面は背景が黄色になります

背景色はカラーコードのみ対応しており、色名(redなど)は使えません。背景色タグは記述位置に関係なく、その面に機能します。このアプリ内には一般設定として背景色の設定項目があります。従って、個々のカードにおいて背景色を変更する必要がある場合のみ使うことになります。

※この背景色設定は、「Global Options」>「Card Colors」で、「New Styles」が「オフ」になっている場合に有効となります。

  • 上付き文字:<sup>上付き文字です</sup>

  • 下付き文字:<sub>下付き文字です</sub>

  • 中央揃え: <center>中央揃えとなります</center> (その他の文字の配置は、デッキ毎の設定に依存します。初期設定では左揃えです)

  • 箇条書き: 特別にタグは用意されていないので、中点記号(全角"・"、半角"•")を行頭に入れ、上述したパイプ記号を使って改行してください。

フォントサイズの設定:カード各面のフォントサイズはデッキごとにアプリ内で設定できますが、テキストに対し個別にフォントサイズを変更する場合は<size>タグを使用します。

  • <size .5>半分のサイズ</size>

  • <size 2>倍のサイズ</size>

  • <size 40>この場合は40ポイント(5を越える数値はアプリ内指定が無効となります)</size>

  • 改行なしのスペース: <sp> (空白となりますが、次行にテキストをラップしません)

書式の設定例

実際にカードに使ってみた例を以下に示します。書式ごとにパイプ記号を使って改行しています。

<b>太字です</b>|<i>Italic</i>|<u>下線</u>|<strike>打ち消し線</strike>|<color red>赤</color>|<background-color #FFFF00>|<center>中央揃え</center>|<size 2>倍</size>

上のカードデータをFlashcards Deluxeで表示させると次のようになります。

複雑な数式などを表示したい場合、以下のサイトを利用すれば入力した数式を画像化できるので非常に便利です。

http://www.codecogs.com/components/equationeditor/equationeditor.php

ユニコードと特殊文字

Flashcards DeluxeはUnicodeをサポートしており、多くの記号や言語に対応しているため、英文アルファベットと同じように、漢字などを簡単に扱うことがで きます。数学の積分記号を表示させたい場合は、「unicode 積分記号」でWeb検索し、必要なコードを見つけることができます。あとはデッキデータ に加えるだけです。

CSVファイル

Flashcards DeluxeはCSVファイルに直接対応していませんが、エクセルなどの表計算ソフトを使って開くことができるため、開いたデータをコピー/ペーストすることでOrangeOrApple.comで扱うことが可能です。

他のプログラムからの転送

他のプログラムあるいはWebサイトにあるフラッシュカードデータは、それらをタブ区切り形式やCSVファイルとしてエクスポートすることによって、簡単に転送できます。

SuperMemoデータ用変換ツール:こちらではSuperMemoのQ&Aフォーマットを、タブ区切り形式に変換するツールを提供しています。

画像と音声の利用

注意:

画像や音声などのメディアファイルについては、バージョン2.6より「新フォーマット」での記述が可能となりました。作者のホームページでも、以下で紹介しているタグを用いた方法についての記述は削除されたようです。新フォーマットについては、「新フォーマットのリファレンス」をご覧ください。

以下は「基本フォーマット」による方法です。

扱える画像形式:jpg(jpeg)、png、gif、bmp、tif(tiff)

扱える音声形式:mp3、aac、ac3、mp4、m4a、aiff、aifc、caf 注:wav形式は不可

(扱えない形式を読み込もうとした場合に表示されるエラーメッセージを参考にしました。すべてについての確認は取っていません)

転送時間や本体で消費するファイルサイズと扱いやすさを考慮すると、画像はjpg形式、音声はmp3形式を用いるのが無難だと思います。

画像をカードに加える場合、画像ファイルの名前をカードデータに記述します。画像はそれとは別に用意することになります。"<pic [ファイル名]>"が画像を表示するためのタグになります(キーワード"pic"が必要となることに注意してください)。仮に"earth.jpg"という名前の画像をカードの表と裏に表示させたい場合は、データ行の記述は次のようになります:

<pic earth.jpg>[タブ]地球<pic earth.jpg>

*OrangeOrApple.com経由でデッキデータを転送する場合、デッキデータのアップロード後、デッキ内で定義した画像を1枚ずつアップロードするよう求められます(zip化して1度に送ることもできるそうです)。iPhone/iPod touchからデッキをダウンロードする際、画像も同時に取り込まれるので、その後はネットに接続することなく、オフラインでデッキを使用できます。

音声の利用も上記の画像の場合とほとんど同じです。ただし使用するタグは<snd>になります。

例:<snd earth.mp3>

また画像タグと音声タグを続けて記述することで、1つのカード面で画像と音声を同時に扱えます。

例:<pic earth.jpg><snd earth.mp3>

メディアファイルの記述例

Pic and Sound

このデッキを表示すると、1枚目のカードの表面には画像が表示されます。裏面データには画像タグの前に「地球」とテキスト記述されているので、地球という文字の下に画像が表示されます。

2枚目のカードの表では音声を再生できます。再生ボタンがカードに表示されます。裏面データは画像タグと音声がタグが連続して記述されているので、画像に音声ボタンが重なって表示されます。

このデッキデータの実画面を続けて紹介します。

表計算ソフト上でデータと数式をうまく組み合わせれば、タグの入力を自動的に効率良く済ませることができます。(例 =A1 & "<pic " & B1 & ">")

メディアファイルの取り込みについて

OrangeOrApple.comのサーバを使わずに、画像や音声ファイル(メディアファイル)を取り込む方法があります。

1. デッ キのダウンロード方法で紹介している方法。(おすすめ)

2. "media directory"オプションを使い、メディアファイルの場所を指定する。(こちらをどうぞ)

3. URLパスでメディアファイルの場所を指定する。例:<pic http://OrangeOrApple.com/starry night.jpg>

1. の場合、デッキのデータファイル名が「test.txt」であれば、「test」という名前のフォルダをデータファイルと同じディレクトリに作成し、その 中に必要なメディアファイルを入れておきます。上記の例であれば、「earth.jpg」と「earth.mp3」の2つのファイルを「test」フォル ダ内に入れておくことで、デッキデータのダウンロードと同時に、2つのメディアファイルもダウンロードされます。