2802機械業界
分析結果の概要
【調査テーマ】機械業界の出願動向比較
【調査内容】 東証一部上場企業の機械業界について、2007月1月1日~2017月10月31日の間に発行された公開特許公報に基づき、出願動向を比較・分析したものである。
【分析結果】
このグラフによれば、公報の発行件数は増減しているが、全体としては弱い減少傾向を示している。
ただし、調査期間の最終年では増加傾向を示している。
また、出願人別の発行件数を年別に集計し上位10社を折線グラフにして見ると、ほとんどが減少傾向を示している。
第1位は三菱重工業株式会社であり、以下、ダイキン工業株式会社、NTN株式会社、日本精工株式会社、株式会社ジェイテクト、サミー株式会社、株式会社IHI、株式会社クボタ、井関農機株式会社、株式会社ディスコと続いている。
この上位10社で67.9%を占めており、特定の企業に集中しているようである。
また、最終年にピークとなった出願人は小松製作所、グローリー、荏原製作所、富士機械製造である。
その他の全体的な状況は以下のとおり。
最終年で増加傾向を示している企業は31社中11社であった。
平均発明件数(発行件数合計/発明者数合計)は0.86件である。
平均共同出願率(共同出願件数/発行件数合計)は2.22%である。
総合すると、機械業界は衰退傾向であったが、ここにきて下げ止まったようである。
新規技術への取り組みも見られるが、まだ模索している段階であると思われる。
※ 作成した図表は113図と59表