2801化学業界
分析結果の概要
【調査テーマ】化学業界の出願動向比較
【調査内容】 東証一部上場企業の機械業界について、2007月1月1日~2017月10月31日の間に発行された公開特許公報に基づき、出願動向を比較・分析したものである。
【分析結果】
このグラフによれば、このグラフによれば、減少傾向を示していたが、最終年では急増している。
また、出願人別の発行件数を年別に集計し上位10社を折線グラフにして見ると、ほとんどが減少傾向を示している。
第1位は第1位は富士フイルムであり、以下、富士ゼロックス、住友化学、花王、積水化学工業、日東電工、三菱ケミカル、日立化成、カネカ、旭化成と続いている。
この上位10社で66.4%%を占めており、特定の企業に集中しているようである。
これらのほとんどの企業が減少傾向を示していたが、最終年ではほとんどが増加傾向を示していた。
これらの企業では「C08:有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物」が多かったが、同じ化学業界であっても中心的な技術が異なるものもあった。
また、当面重要と判定された企業としては、富士フイルム、富士ゼロックス、積水化学工業、日立化成、DIC株式会社、日本ゼオン、三菱ケミカルが抽出された。
その他の全体的な状況は以下のとおり。
最終年で増加傾向を示している企業は29社中22社であった。
平均発明件数(発行件数合計/発明者数合計)は0.82件である。
平均共同出願率(共同出願件数/発行件数合計)は3.09%である。
総合すると、化学業界は衰退傾向であったが、ここにきて増加に転じたようである。
新規技術への取り組みも見られるが、まだ模索している段階であると思われる。
※ 作成した図表は105図と64表