第6回:当日の様子

ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。開演前にちょっと大きめの地震があってびっくりしましたが、いつもどおり、司会の松政による紹介からはじまります。

一人目の演者は岩手医科大学の三上修さん。身近な小鳥スズメは日本に一体どれくらいいるの?という話から、最近の人間社会の変化とスズメ減少の関わりについてもお話を聞かせていただきました。

二人目の演者は岩手大学の東淳樹さん。最近注目されている”里山”を代表する鳥である小型の猛禽類サシバについて話していただきました。人が里山をうまく管理すると、サシバの生活の場所も生まれるという興味深いお話しでした。

三人目の演者は岩手県環境保健研究センターの前田琢さん。日本でも最大級の猛禽類であるイヌワシ。人里離れた山奥にいるようなイメージですが、実は人が関わっている森林に生息しているそうです。過去の岩手の農林畜産業の形態がイヌワシにとって適した環境を提供していたのですが、それが崩れて来たようです。

今回は3つの話で盛りだくさんでした。町の鳥スズメも、里山の鳥サシバも、そして森林にいるイヌワシも、どれも形は違いますが人と深く関わっていることが見えてきました。そしてどの種も近年、減少傾向にあります。それは我々の生活形態が変わってきたためです。どのように折り合いをつけていくか考えなくてはいけない問題です。