田んぼで守る北限のメダカ

東 淳樹 ( あずま あつき )[岩手大学農学部]

メダカは本州以南に分布する水田地帯を代表するもっとも小さな淡水魚です。近年の水田整備などの影響で、全国的に生息地が少なくなり、1999年に絶滅危惧種に指定されました。

DNAを用いた遺伝子解析では、日本には大きく3つのグループ、すなわち地域間の遺伝的差異(地理的変異)があることがわかっています。その1つ、南日本グループの北限地にあたる岩手県で、本種の生息を可能とした水田整備の方法とそこでの生態について紹介します。

(写真: サシバ)