夢苺農場の周辺

樽前山の雄姿です。

なんと雄大な姿でしょう。

山頂の大きな火口原の中に溶岩ドームを乗せた独特な形をしています。

溶岩ドームは人によってはプリンのように見えるとか、パンケーキみたいだ、饅頭みたいに見える、お椀や盃を伏せたようだとか、また角度によっては潜水艦みたいだなど感想はさまざまです。

この写真は夢苺農場の第二農場から見た樽前山の雄姿です。

まだ6月上旬ですと雪が残っているのが確認できます。

樽前山の火口はとても大きく直径1.2kmx1.4kmもあります。

寛文7年(1667年)と元文4年(1739年)の大噴火で出来たものです。

溶岩ドームは火口丘に慶応3年(1867年)に生成し、明治7年(1874年)の噴火で崩壊、その後、明治42年(1909年)に再び生成されたものです。

大噴火の合間にわずか48時間で溶岩ドームが出現したそうです。

大きさは比高130m、直径450mもあります。

地下から粘り気のある安山岩質のマグマが押し上げられて出来たらしいのです。

大火口原の中に火口丘があり,その上にさらに溶岩ドームを形成した三重式の火山として世界的にも有名な火山です。

溶岩円頂丘としては9か月かけて隆起した昭和新山とは、生成機構や火山形態が異なり今世紀生成されたものとしては世界的に貴重なものとされています。

昭和42年(1967年)「樽前山溶岩円頂丘」として北海道の特別天然記念物に指定されました。

静かなたたずまいを見せてくれますが北海道を代表する活火山、いや、世界的に有名な活火山なんです。

この溶岩ドームは火口を栓のように閉じる形で成長したので、蓄積した火山ガスがドームの割れ目から噴出してくるのが今も見える噴煙です。

樽前山は今も活きているんです。

いつかは活動が再開するのでしょうか。