農場付近の天候

苫小牧地方は地勢的には地球岬に至る胆振海岸と襟裳岬に至る日高海岸を両翼にした弓形状を形成している中に位置しています。

陸上部は多くは樽前火山礫に覆われたなだらかな丘陵部それに続く低地帯勇払原野に代表される広大な平野部があります。

内陸方向には樽前山、風不死岳、支笏湖と並んでいます。

これらの条件でどのような天候をもたらしているかというと、北海道の中では比較的温暖で冬季は降雪が少なく比較的晴れの日が多い地域となっています。

平均気温は7.6℃なので避暑地の軽井沢とほぼ同じです。

年間降水量も1,200mmと少ないく温暖で暮らしやすい地域といえます。

太平洋沿いということもあり湿度が高いですが冷涼であるためあまり気になりません。

また風向きは年間を通じ南風が多く山瀬みたいな風はありません。

苫小牧地方は北海道の南西部に位置している関係で道内の他の地方より春の訪れは早く4月上旬には積雪もほとんど無くなります。

7月中旬過ぎには夏型の気候となりますが最も暑い8月でも最高気温が23.1度、平均気温は20.3度です。

9月、10月になると秋晴れの日が多くなり11月上旬頃に初雪が降るようになります。

冬は降雪が少なく積雪量は概ね20cm以下です。

最も寒い1月の最低気温が-8.3℃ですから寒暖差31.4℃と野菜を美味しくする適度な寒暖差もあります。

年間を通し天気の良い日が比較的多いです。

苺栽培では夏の暑さを苦手としますので、冷涼な地域であることが必須の条件です。

苺は暑さは大敵であるとともに根の分布は比較的狭く浅根性で大部分が地表から30センチ以内に分布しているため乾燥に弱いのですが、寒さには強く雪の下でも越冬します。

夢苺農場がある樽前山麓は、適度な高度の冷涼な気温の場所です。

支笏カルデラと太平洋にも近接しており海岸からの反射光があたり日照条件も極めて良いです。

その他にも樽前山のミネラルを含む伏流水が豊富であり、火山性土質は腐植(有機物)に富み、軽くて通気性もよく、併せて排水性、保水性ともにあり空気を含むことで保温性が良いと言えます。

このような樽前山の麓で苺栽培を頑張っています。