概要:

海外の大学に願書を提出する前には，入学希望大学が必要とする英語能力試験の基準点をあらかじめ確認しておかなければならない。近年，英国の大学ではIELTSのスコアのみを，この基準点として定めているところがほとんどである。本章では，留学準備のライティング指導としてIELTSのライティング試験対策における指導の一例を紹介する。特に，IELTSのライティング試験対策の授業においてペアワークをもちい，Academic ModuleのTASK 1に焦点を当てる。

Further Readings:

• Storch, N. (2013). Collaborative writing in L2 Classrooms. Bristol: Multilingual Matters. https://www.amazon.co.jp/dp/B01N9XZN3S ★協働的ライティング研究のその後の動向について知るために最適な一冊。
• 歳岡冴香 (2017). 『ライティング・スピーキングも怖くないIELTS完全対策』大阪大学出版会. https://www.amazon.co.jp/dp/4872595882 ★ライティングのみならず，他の三技能についての採点とバンドスコアについて詳しく述べられている。あと一歩，基準点に届かない場合の改善の糸口を見つけるために役立つ一冊。
• 川端淳二・トーザ，ジェフ (2017).『IELTSライティング』テイエス企画. https://www.amazon.co.jp/dp/4887841574 ★ライティングの問題演習として問題数，バリエーションともに豊富にあり，フレーズ集も付記されている。本章で紹介しているハンドアウトの設問の中には，本書を参考に作成されたものもあり，ライティングを重点的に練習するのに役立つ一冊である。