概要:

英文要旨作成について，要旨が5つの構成要素（研究背景，研究目的，手法，結果，結論）から成るという前提から出発し，モデルを分析したのち，簡易に英文要旨を作成する方法を教える実践例を紹介する。 英文要旨は各要素があるべき順に配置されていなければ読みにくいという性質がある。本章では，(1) 構成要素分析による英文要旨作成指導，(2) 構成要素の適切な順序配列指導の2つの実践例を紹介する。

Further Readings:

• 石井クンツ昌子 (2010). 『社会科学系のための英語研究論文の書き方—執筆から発表・投稿までの基礎知識』ミネルヴァ書房. https://www.amazon.co.jp/dp/462305599X ★EAPライティングの実践的手引書であり，ライティングのみならず，発表や投稿まで網羅している懇切丁寧な解説書。通読することで，アカデミックイングリッシュで発表し書くことの基礎的理解につながる。
• Swales, J. E. & Feak, C. B. (2009). Abstracts and the writing of abstracts (Michigan Series in English for Academic & Professional Purposes; English in Today's Research World) The University of Michigan Press. https://www.amazon.co.jp/dp/0472033352 ★アブストラクトの様々な形態をカテゴリー分けし，いかに自分の研究をクリアで且つ印象づけるアブストラクトにまとめるかについて，分析解説している。アブストラクト作成指導に関心がある読者にとって大変有益。