概要:

ピア・フィードバックの指導にあたり，学習者が書き手かつ読み手としての自身の役割を意識して取り組める工夫が重要である。学習者がピア・フィードバックを協働学習と捉え，読み手・書き手両方の役割を意識した取り組みが可能となるのが望ましい。本章では，読み手の役割に焦点を当てたピア・フィードバックの指導法を紹介する。

Further Readings:

• Ferris, D. R. (2003). Response to Student Writing: Implications for second language students. Mahwah: Lawrence Erlbaum Associates. https://www.amazon.co.jp/dp/B000SIWNVI ★最新の研究は含まれないが，フィードバック研究の支柱となる研究が網羅的に紹介されており，ピア・フィードバックを体系的に理解するのに役立つ。
• 池田玲子・舘岡洋子 (2007). 『ピア・ラーニング入門—創造的な学びのデザインのために』 ひつじ書房. https://www.amazon.co.jp/dp/4894762889 ★日本語教育の専門書であるが，協働学習としてピア・フィードバックを理解するのにとても役立つ良書。実践の具体的詳細がわかりやすくまとめてある。