概要:

一貫性および結束性を向上させるため行った授業の実践例を紹介する。パラグラフやエッセイの執筆方法を学び，TOEFLタイプのエッセイライティングの練習をしている大学1〜4年生を対象とした授業実践から，学習者のライティングに見られるまとまりやつながりの無さに触れつつ，それらの解決策として，一貫したエッセイを執筆するために結束性を高める方法などを取り上げる。

Further Readings:

• Connor, U., & Farmer, M. (1990). The teaching of topical structure analysis as a revision strategy for ESL writers. In Kroll, B. (Ed.). Second language writing: Research insights for the classroom (pp.126-139). Cambridge University Press. https://www.amazon.co.jp/dp/0521387787 ★主題と題術(Theme, Rheme)とその指導法について書かれており，古い書籍ではあるが非常に参考になる。
• 大井恭子 (編著) (2008).『パラグラフ・ライティング指導入門』大修館書店. https://www.amazon.co.jp/dp/4469245364 ★中高で効果的なライティングの指導のためにと副題にあるが，中高のみならず大学や短大のライティング指導においても参考になる。一文レベルから談話レベルまで詳しく解説している。