13章
自己調整可能な書き手・直し手の育成を目指した指導
山西 博之
自己調整可能な書き手・直し手の育成を目指した指導
山西 博之
自己調整学習 (self-regulated learning) の観点から,学生自らが積極的にライティング活動に関与し,また他の学生が書いた英作文をより良いものに書き直すといった態度や習慣を付けるための指導を行った。比較的英語運用能力が高く,かつ1年間の英語圏での留学を経験したことで高い学習動機を有している私立大学外国語学部3年生に対しての指導例である。学生から寄せられた授業へのリフレクション(振り返り)のコメントや学生が実際に提出したエッセイの変化を紹介しつつ,その効果を探る。
※指導の効果を示した表2(エッセイ投稿サイトにて出力される数量的な指標)に,Type/Token Ratio (TTR)を補正したGuiraud Index (=Type/√Token) の結果(太字)を補記