分科会2
LGBT×障害の転職・就職支援
~パーソルダイバースの試みと実践~

並木崇之

2月2日(金) 13:30~15:00

オンライン
ライブビューイングあり
手話通訳/日本語字幕/アーカイブあり

内容

 2023年12月現在、民間企業での障害者の法定雇用率は2.3%とされているが、2024年4月より2.5%、2026年7月より2.7%へ段階的に引き上げられることが決定している。障害者の雇用と定着、活躍支援に対し、企業の危機感やスピード感に違いはあれど、労働人口の減少、ダイバーシティ&インクルージョンが生み出す新たな企業価値などに注目し、障害者雇用は加速度的に進められると考えられる。

 一方で、支援者も企業も、障害者の就職には就労移行支援事業所を利用するという先入観があり、就職に至るまでのサービスがすべてのユーザーにマッチするものではないことが伺える。

 並行して、LGBT当事者のメンタルヘルスの問題は、ゲイセクシュアル・バイセクシュアル男性の自殺企図率の高さや、トランスジェンダーのメンタルヘルス・就労困難による貧困の課題などに表れており、障害者手帳を取得し、障害者雇用枠での就労を希望するLGBT当事者も少なくない。

 しかし障害者に向けた就職支援サービスを行う企業にLGBTに関する知見が乏しい場合、セクシュアリティのカミングアウトに悩み、就職へのハードルがさらに高くなることが推察される。

 本分科会では、障害者の就労支援を行うパーソルダイバース株式会社が展開する「LGBT×就労」支援の理念と事例を通し、参加者が障害者雇用の基礎知識と、障害者雇用とLGBT施策の関連についての知見を得る機会とする。同時に、LGBT当事者、障害者、企業関係者に、職場環境によって豊かな人材が自身の強みを発揮できる事例を伝え、就労へのモチベーションの向上とエンパワメントを図る。

登壇者情報

並木 崇之(なみき たかゆき)

人材紹介事業部 首都圏RAグループ マネージャー

パーソルダイバース株式会社

 2014年に現パーソルダイバース株式会社に入社。キャリアアドバイザーとして障害者手帳をお持ちの方の転職のご支援に携わる。ご支援を続ける中でセクシュアル・マイノリティ当事者の方に何度もお会いし、障害に加えてセクシュアル・マイノリティという制約もある方が少なくないと実感。より多くの方々のご支援をしていきたいと考え「障害者かつセクシュアル・マイノリティ当事者の方」に向けた転職支援サービスを立ち上げ。合わせて社内ALLYであるP-Rainbowも有志と共に立ち上げ。パーソルグループ初となるPRIDE指標取得を主導。

 現在は企業様側担当の営業チームのマネージャーとして引き続き当事者へのご支援を継続中。

■企画者からのメッセージ

2024年4月、障害者雇用率が引き上げられます。企業が障害者雇用を進める中、障害のあるLGBT当事者はセクショナリティについての相談先が限られることもあるかも知れません。

本分科会では、LGBTかつ障害のある方に向けた転職・就職支援を行うパーソルダイバース社の理念と事例をお話します。どうしてこの取り組みを始めようと考えたのか? 実際に就職した人ってどんな人? そもそも自分は障害者雇用の対象になるのかな? そんな疑問にまるっとお答えします!

企業で障害者採用を担当されている方にも、基礎知識から就職事例までご紹介します。はたらきたい方、はたらくことを応援したい方、ぜひご参加ください!