Linux Mint

Vivid, powerful and useful

Linux Mint: メリハリの効いた音

Linux Mintの特徴


Linux Mintは初心者がLinuxをインストールして試しに使ってみる際、もっとも扱いやすいOSでしょう。インストールの行いやすさ、OSの安定性、ちょっとした応用などLinuxの入口としてとてもふさわしいです。そしてこのサイトの目的であるオーディオ再生音ではメリハリの効いた、それこそまるで演奏者がそこにいて実際に演奏しているような感動を与えてくれます。





Linux Mintインストールの実際

Linux Mintのインストーラーはホームページからダウンロードします。日本語のホームページもありますが、なぜかメインの表示が古いバージョンのままとなっていてよくわかない部分もあるので、私はこのホームページにアクセスしました。ページ表示に従ってダウンロードしてください。Mintは軽量のLinuxでダウンロードサイズは2GB程度です。


ダウンロードが終わったら例によってWindowsならRufs、Macならbalena Ethcerを使ってisoイメージファイルから起動用USBメモリーディスクを作成します。インストールは比較的簡単で、指示に従ってIntel MacあるいはWindows MachineのメインHDDあるいは外付けUSBディスクにインストールしてください。おそらく問題となる場面はどこにインストールするかでしょう。メインのHDDならば簡単だと思います。ですが外付けディスクを指定する際にはちょっと戸惑うかもしれません。


最初にキーボード配列を聞いてきますので、JapaneseあるいはUSなど今お使いのPCに合わせて設定してください。


インストールを進め、以下表示が出たら最初の段の"Erase disk and install Linux Mint"を選んでください。HDDのパーティティションにインストールすることもできますが、初心者ではわけがわからなくなるのでやめておきましょう。Erase disk and install Linux Mintの下に赤文字でWarningと注意喚起がなされているのできっと最初、戸惑うかもしれませんが、そのまま進めます。


なお、この操作はほぼすべてのLinux OSに共通です。基本、こちらを参照にして他のLinux亜型でインストールしてください。

先に進みますと どのディスクにインストールするかと聞いてくるので、ここでは絶対に間違えないよう目標とするHDDを選択してください。ここで間違ってしまうと今使っているPCが意図せずLinux Mint専用機になってしまうかもしれません。


次にどこの国にいるかとかを入れてのち、名前や適当なパスワードを入力すればインストールが始まります。


インストールにはある程度時間がかかるので、時折画面を見ながら少し気長に待ってください。


全てが終わったら指示に従ってインストーラーUSBディスクを引き抜いてRestartボタンを押してリスタートしてください。


リスタートしたら使っているPCに応じてどのOSを立ち上げるかと聞いてきますのでLinux Mintを選択します。Windows機ならBIOSの調整が必要かもしれません。Macだとoptionを押しながら立ち上げて今インストールしたHDDを選択してください。あるいは自動的にLinux Mintが立ち上がるかもしれません。


立ち上げてしばらくしますとアップデートするかと聞いてくるので、全てアップデートしてください。おそらくこれがおわったら再起動をもとめられます。


全て終わったらオーディオ環境の整備です。

ターミナルウインドウを開いて以下の文字を入力します。


sudo apt install mpc mpd audacious cantata alsa-utils alsa-tools


sudo add-apt-repository ppa:jean-francois-dockes/upnpp1


sudo apt update


sudo apt-get install upmpdcli




これでMPD、MPC、audacious、cantataと出力のためのALSAコントローラーなど必要なものは全て揃います。



ここでMPDというプレーヤーソフト(デーモン)の再生とファイルアクセスを調整します。




まず音声出力の調整です。ターミナルに以下を入力してリターンしてください。スペースをお忘れなく。



sudo nano /etc/mpd.conf



ターミナル内に別の画面が出てくるので、PCキーボード右下の矢印マークを操作してカーソルを下方に動かし


ALSAの記載を見つけます。その辺りの前の"#"を取り払ったのち




hw:0,0をhw:1,0に、hardwareの部分をsoftware



に変更して以下のようにします。




audio_output {

type "alsa"

name "My ALSA Device" # optional

device "hw:1,0" # optional

mixer_device "software" # optional

mixer_control "default" # optional

mixer_intex "0"

}




終わったらctrl+xと押して保存します。ファイル名を聞いてくるのでy (Yes)を押してリターンします。




次にHomeからMusicFolderを右クリックしてコピーしておきます。



次にターミナルで、



sudo ln -s 今コピーした内容のペースト /var/lib/mpd/music/



と入力してリターンします。スペースを入れ忘れませんよう。こうすればhomeMusicフォルダーに入っている音源ファイルにMPDが直接アクセスできるようになります。

Linux Mintデスクトップの左下から"Cantata"を選んで立ち上げます。そして表示に従ってこれを設定します。最初は初期画面となります。

右下にnextのボタンが出てくるのでこれをクリックして

Next → connect → Finish


と進めてください。するとcantataのメインページとなります。左のカラムの一番上には四分音符マークがあって、これを押さえると曲目一覧が出るようになります。今は何も曲を入れていないので出てきません

次にデスクトップのホームボタンからSynaptic Package Mangerというソフトを探して立ち上げます。rootのバスワードを聞いてくるので入力します。するとソフトやユーティリティの導入のための画面が出てきます。左のカラム項目を繰り下げて、kernel and modulesをクリックすればkernel関連の項目一覧が出てきます。ここでOS稼働の根本構造(kernel)をlow latencyという 時間的に厳格なものに変更します。そのなかから、例えば以下のものを探し出します。これはちょっと古いので、今は使えないかもしれません。その場合は何か適当に選んでください。あとから色々入れ替えてお好みの音にすればいいです。そして左のチェックボックスをクリックしてMark for installationのところを選択してリターンします。そしてアプリ画面左上のApplyをクリックして出てくる画面をリターンすればインストールが始まります。私の好みは


linux-image-5.13.0.30-lowlatency


です。ただし現時点、これは使えません。システムに応じたlowlatencyのkernelをインストールしてください。そして色々聴き比べて自分の最も気に入ったkernelを見つけてください。