準備するもの

これだけです

➖これまで聞いたことのなかったような躍動感と迫力のある、透明で美しい音楽を聴くために➖




  1. PC

PCは、可能な限りMacを準備しましょう。静寂性と音の透明性、低ノイズのためには MacBook Pro をお薦めします。

Linux OSをインストールするので Intel Mac でなければなりません。なお、最終バージョンのIntel Macだとインストールできないものもあります。またM1/M2 Macも無理です。


Intel-MacBook Proはメルカリやヤフオクのサイトで2、3万円からあります。理想を言えばCore i7など処理能力の高いものが、雑音や音飛びなどの面から望ましいです。17インチのものであればさらに良いです。音自体は13インチのものでもさほど違いはありませんが、処理能力が少し違い、音飛びが起こりにくいです。MacBook Airでも可能ですが、マザーボードの関係でMacBook Proの方がいいようです。


Macは持っていないけど使わなくなったWindows PCがあるだけどなあ〜って場合は、まずそれを使って試してみてもいいかもしれません。ただし、私の経験では、出来上がったものはMacには敵いません。ただし高級パーツをふんだんに使ったオーディオ専用PCではおそらく別です。それだときっと素晴らしい音がすることでしょう。


2. HDD(外付けHDD/SSD)

PC本体のOSはそのまま残しておきたいと言う方は 外付けHDD/SSDを準備します。


容量は100GB程度でも問題はありませんが、できれば250-300GB以上のものを使うのがいいです。理由は、インストールするMPDというプレーヤーソフト(本当はデーモンとよばれるものです)が、OSがインストールされている同一パーティティション内でないと音楽ファイルを読み込むのが難しいからです。音楽ファイルは結構容量が必要ですから大きいに越したことはありません。ハイレゾ音源を扱うなら500GB-1TB以上が必要でしょう。


3. DAC(Degital-Analog Converter)

DACと呼ばれる音声信号変換器が必要です。PC本体に接続して音に変換する機器です。今はUSB入力方式のものが多いすが、あとで述べるように同軸入力があればいいです。


China製のものが安価で高性能です。SMSLやToppingといった有名どころであればまず問題ありません。無名メーカーのものでも結構いい音がするかもしれません。Khadasというメーカー製も好きです。


より生き生きとした音楽を聞きたい!という方には『Chord」をお薦めします。値段は高いですが期待以上のものが必ず得られます。


Chord Hugoはポータブルでありながら素晴らしい音楽を聞かせてくれる逸品です。Hugo2と呼ばれる最新バージョンだと30万円くらいしますが、古いタイプのHugoであれば中古で5万円くらいから手に入ります。DACはCDプレーヤーとかアンプなどと違って壊れにくいので中古は悪くない選択肢です。


デスクトップ環境で使うために小型で持ち運びやすいものにしたい場合は、Chord mojoがお薦めです。最近、mojo2とバージョンアップして値段は8万円くらいです。でも音は古いmojoとさほど違わないようなので、中古のmojoを購入して使うのがお得でしょう。それだと中古で3万円程度から手に入ります。


4. DDC(Digital-digital converter)

私はここにあえてDDCを加えました。これがなくてもDACに付属したUSB入力でも問題なく再生できます。しかし、非同期型DDCをPCとDACの間に挟むことで音ががらっと一変します


DDCは何のために?ひとことで言えばジッター低減、リクロックです。両方とも音をよくするためのものです。USB出力そのままだとPCクロックに依存したデジタル信号がそのままDACに入力されるため高ジッター状態であり、音響的には低レベルです。残念ながらMacでもここのところはWindowsと同じです。DDCを挟むことによって音像がくっきりして透明感が高くなり雑音も減少し、メリハリの効いたクリアーな音となり、結果、イキイキとした音楽再生が得られます。


DDCはdigital信号を他のdigital formatに変換するものです。この場合、PC-USB出力のデジタル信号を同軸デジタル信号に変換することとなります。もちろん同軸でなく光デジタイルへの変換でも悪くないのですが、残念ながら音が違います。光よりも同軸デジタルの方が音は一枚も二枚も上手です


DDCはある程度レベル以上の製品が求められます。非同期タイプのDDCです。そうでないと意味がないどころか、USB直接入力の方が音がよかったということにもなりかねません。これにはChina製をお薦めします。日本と異なって、彼の国ではDACやDDCに結構力が注がれていて、安くて良い品がいろいろ販売されています。AliExpressのサイトをご覧になってください。


メーカーにはこだわる必要ありません。X-MOSなど非同期型で水晶発信器を組み込んだ精度の高いものがお薦めです。例えば下図のようなものを探してみてください。私が エイやっと!思い切って購入した経験では、下記いずれも優れた性能でありハズレはないようです。一番下のものはちょっとだけ値段が高いですが(といっても日本で販売されているものの半額以下ですが)、それ以上の価値があります。価格は送料を含めて5千円から3万円程度となります。


5. Amp

ヘッドホンで聞くにしろ、本格的に大型オーディオセットで聞くにしろアンプが必要です。


for Desktop Audio

デスクトップすなわち机の上にちょこんと置いて使うにはヘッドホンアンプが必要です。PCの横にDDCとDACを置いてその横にアンプを置くというレイアウトとなります。これもChina製がコストパフォーマンスに優れています。なお、Chord mojoのようDACにヘッドホン出力のあるものでは別にアンプは必要ありません。その意味でもmojoはお薦めです。


for the Big Audio Set

これはピンキリです。私はMacBook Proの出力をDDC→DCD8リクロッカー→Hugo2→PreAmp→PowerAmpと接続して使っています。メーカーや製品レベルはお気に召すままです。それこそ1千万円もするようなシステムであっても、これから作成しようとするシステムは素晴らしい音、音楽を聞かせてくれることをお約束します。信じられないかもしれませんが、PCとりわけMacにはそんな秘めた力があるのです

ハイエンドオーディオであればさらに高価なDDCやリクロッカーは必須でしょう。Chord DACでもDDC・リクロッカーを挟むことによって全く別次元の音となります。これはヘッドホンであってもはっきり違いがわかります。


6. Headphone/Earphone/Speaker

ヘッドホンやスピーカーにはそれなりに凝ってください。音の出口は 大切です。これは好みにもよりますが、いいものを使えばいい音がします。ちなみに私はデスクトップ鑑賞には2万円程度のAKGのヘッドホンを愛用しています(さほど高級ではありませんが‥‥‥)。


7. Cables

ケーブルにもほんの少しだけ凝ってみてください。音が違います。透明感、クリアーさが増します。ただし、あまり深入りしないことをお薦めします。


特に音に影響が大きいのはPC本体とDDC/DACを接続するUSBケーブルです。私はAliExpressで購入したChina製を使っています。値段は千円程度ですが結構いい音がいたします。日本製だとエレコムの音響専用ケーブルがお薦めです。なお、China製は音はそれなりにいいのですが、一般に接続コネクター部分の作りが粗雑で、ことにusb type b microなどは使い物になりません。でも、そのリスクを冒してでもChina製には値段的な魅力があります。


ケーブルの長さは関係ありません。長くても短くても音は同じです。取り回しに合わせて準備してください。