作製開始

OSは音の美しさと艶、伸びがあって残響がしっかり聞こえるくXubuntuを使います。


まず日頃使っているPCで以下のページにアクセスします。

あるいはネット検索でxubuntuと入れればすぐに出てきます。


https://xubuntu.org/


このページの左の最初の方に出てくる


Download


をクリックすると、ダウンロードページに移ります。このページで


Latest LTS release: 20.04, Focal Fossa


をダウンロードします。バージョン22もダウンロード可能ですが一般に音が硬いです。上記のものLTS: long time supportバージョンです。そこで『64-bit systems』というのをクリックしてPCにダウンロードして保存します。


ダウンロードされたファイルはiso.torrentと呼ばれるタウンロードリンクのためのファイルなので、これを元にisoファイルをあらためてダウンロードしなければなりません。そのためには例えばMacであれば


https://www.freedownloadmanager.org/


に行き、Free Download Managerという無料アプリをダウンロードしてインストールします。

そしてこれを立ち上げ、そのウインドウに今しがたダウンロードした『iso.torrentファイル』をドラッグ&ドロップしてxubuntuのインストールイメージファイル(.iso)をダウンロードします。


ダウンロードが終わりましたら、rufsあるいはelenaEthcerなどでこのファイルをもとにUSBメモリーでインストール用の起動ディスクを作成します。


上記のSanDisk製品が安く早く安定していいかもしれません。もちろん容量は32Gbも必要ないのですが、値段も500円程度ですし、他の用途にも使い勝手がいいのでこれにしておきます。もちろん手持ちのもっと小さい容量多少遅めのメモリーでも構いません。

USBメモリーをPCに差し込んでrufsあるいはblenaEthcerを立ち上げ、ダウンロードしたxubuntuのインストールイメージファイル(.iso)を選択してそのメモリーに焼き付けます。終わったらそれを取り出し、準備したMacBook Pro 13.3に差し込みます。

MacBook Proにはetherケーブルを接続しておきます。これを絶対忘れないように。

ついでMacBook Proでoptionのキーを押さえたまま電源スイッチを入れます。すると次のような画面となります。


実際にはこの一番右にxubuntuインストール用のUSBメモリーが出てくるのでそこにカーソルを持ってゆきリターンして立ち上げます。


しばらくすると言語の選択画面がでるので、日本語なりEnglishなり選択して先に進めてください。


その先は記載に従って進めれば全く問題ないはずですが、最初どのHDDにインストールするかというところで迷うかもしれません。このMacBook Proは音楽専用としているなら本体のHDD全体を選択します。やっぱりOSを消してしまうのは惜しいというであれば外付けHDDを立ち上げの際に接続しておいてインストール先にこれを選択します。このHDDドライブの選択は絶対間違わないようにしてください!気をつけないとMacではなくLinux Book Proになりますので。




インストールが終わりましたらデスクトップ左上のマウスマークからターミナルを立ち上げて以下のように一つ一つ入力して先に進めます。

sudo apt update

これを入力してリターンしますと管理者パスワードを聞いてきますのでインストールの際に決めたパスワードを適切に入力してリターンしてください。すると色々出てきて最後に$マークで終わります。これはインストールしてあるアプリをアップデートするという命令です。

sudo apt upgrade -y

これでさらにアプリをアップグレードします。

sudo apt install mpc mpd cantata audacious alsa-tools alsa-utils

少し長いですがこれを入れます。install以下の記載のアプリをインストールするという命令です。

sudo nano /etc/mpd.conf

これはmpdというデーモンアプリの初期設定を扱うための入力です。これを入力してリターンしますとザーッと文字が出てきます。それがmpdの初期設定ファイルの内容です。スクロールして下の方からALSAの記載を探してください。そこに次のような記載があります。

#audio_output {

# type "alsa"

# name "My ALSA Device" # optional

# device "hw:0,0" # optional

# mixer_device "hardware" # optional

# mixer_control "default" # optional

# mixer_intex "0"

#}

カーソルを動かして所定のところに持ってゆき以下のように変えます。#はその行の命令を無視しなさいという意味なのでこれをこのように取り除きます。

audio_output {

type "alsa"

name "My ALSA Device" # optional

device "hw:1,0" # optional

mixer_device "software" # optional

mixer_control "default" # optional

# mixer_intex "0"

}

これでMPDの再生をUSB経由で行うことができるようになり、加えてコントロールアプリcantataで音量調節ができるようになります。ちなみに"hw:1,0"の1をお忘れなく。


そしてMPDのコントロールソフトであるcantataに音楽一覧を表示させるために以下をターミナル入力します。


sudo ln -s /home/‥/Music /var/lib/mpd/music/

‥はインストールの際に各自が決めたユーザ名です。通常、自分の名前だったりするはずです。これはホームのなかの音楽フォルダーへのリンクをMPDソフトの音楽読み込みフォルダー内に作成しなさいという命令です。/varの前のスペースをお忘れなく。ちゃんとできたのかどうか心配なら、xubuntuのHDDの中にあるvarフォルダーからmpdフォルダーへ行き、その中のmusicフォルダー内を確認してみてください。Musicフォルダーリンクが作られているはずです。


次にOSをオーディオ仕様とすべくkernelとよばれるOSの基本動作情報をインストールします。

sudo apt-cache search linux-image-5.

最後のピリオドをお忘れなく。これを入力してリターンしますと今のxubunutuにインストール可能なkernelと呼ばれる基本動作情報の一覧が出てきます。そのなかから

linux-image-5.13.0.30-lowlatency

を探し出してコピーします。あるいは以下のようにそのまま入力してもいいです。といっても現時点、これはなくなってしまっています。あまりに残念。そのかわりになんでもすきなlowlatency kernelを選択してください。

apt install linux-image-5.13.0.30-lowlatency -y

これを入力すると、OSがlowlatencyといって音声情報に厳格に反応して再生できるものとなり、結果、音がぐっと透明ですっきりしたものになります。私は以前、ubuntu studioをインストールすることによってこれを利用していましたが、単純にlowlatency kernelのみをインストールすることによって軽量でしかも音質がさらに良いものとなることがわかったのでこの方式に変えました。なお上記の"-y"というのをいれなくてもいいですが、それだと途中、本当にインストールしますかと聞いてくるので、"y"を入力してインストールを進めます。


次に、今インストールしたkernelでもってxubuntuを立ち上げるために、refindと呼ばれるアプリをインストールします。ターミナルに以下を入力します。

sudo apt install refind -y

インストールが終わったら再起動します。

MacBook Proではoptionを押しながら再起動します。するとインストールしたrefindというソフトが立ち上がり次のような画面となります。


この中からxubuntuをインストールした項目を見つけ出してそこにカーソルをもってゆきtabボタンを押します。すると立ち上げに利用できるkernelの一覧が出てきますので、その中から先ほどインストールした5.13.0.30-lowlatencyを選んでリターンします。