Audiophile Linux

Graceful and exclusive

Linux Mint: メリハリの効いた音

Audiophile Linuxって?


Audiophile LinuxはMarco Lerotaという方が作成した Audioに特化したLinux OSです。Arch Linuxをベースに作成されていてインストールすれば即時にネットワークプレーヤーができあがるというものです。ただし他のLinuxと違ってインストールには"ターミナル入力"が根本的に必要で、ちょっと敷居が高いです。私も最初敬遠しておりましたが、これにチャレンジされておられる方々のホームページを参考にしながらなんとかインストールすることができました。ちゃんとインストールさえすれば問題なく稼働します。




Audiophile Linuxインストールの実際


現在、最終バージョンが5.0ということですが、ホームページにはver 4.0もあります。ダウンロードはそのページから行います。ホームページの上の欄のDownloadをクリックしてダウンロードページにゆくとV5.0.iso4.0.isoの二つのファイルがダウンロードできるようになっています。このうち新しい方のV5.0.isoをダウンロードしました。



ファイル形式がisoという起動ディスク用ファイルとなっているので、例によってWindowsならRufsで、Macならbalena EtcherでUSBメモリーを用いて起動ディスクを作成します。そしてWindowsであればBIOSを使って、Macであれば起動時にoptionキーを押さえることによって作成したUSBメモリーからPCを起動します。


立ち上げますと真っ黒いターミナル画面となります。実際、Linux初心者の方では、ここでちょっと無理、ということになるかもしれません。でも、下に記載した通り入力すれば必ずインストールできますので、ここであきらめないでください。

このroot@archiso ~ # の後ろに以下の文字を入れてください。


fdisk -l


fdisk の後ろには一つスペースがあってその後はハイフンと"エル"です。1(いち)ではありません。これは今使っているPCに接続されているHDDの一覧を出させる指令です。するといくつかHDDが表記されます。でてきたディスクを一つ一つ見てください。例えば


dev/sda


というのは通常、PC本体のHDDに割り振られた名前です。下欄にはdev/sda1など数字が付されます。それぞれの数字はそのHDD内のパーティティションにつけた番号です。外付けHDディスクですと通常、sdbなどとb表示より後ろのアルファベットとなります。そこの中から自分がAudiophile Linuxをインストールしようするディスクあるいはパーティションを見つけ出します。そしてroot@archiso ~ #の後ろに


mount /dev/sda5 /mnt


というふうにタイプします。もしあなたがインストールしようするHDDのパーティティションがsdb2ならそのようにかえてください。mount の後ろにはスペースがあります。また最後の/mntの前にもスペースがあります。そしてリターンキーを押します。すると再びroot@archiso ~ #と出ますのでその後ろに


time cp -ax / /mnt


と間違えないように入力してリターンします。axと/の前後のスペースをお忘れなく。

ここでしばらく時間がかかります。



次に


arch-chroot /mnt /bin/bash


と入れてリターンしてください。ついで



cd /etc/apl-files/



と入力します。すると今度はターミナル表記が[root@archiso apl-files]#に変わりますが、そのまま続けます。ついで



./runme.sh


と入力します。/の前のピリオドをお忘れなく。すると途中でuser nameとパスワードを聞いてくるのでそれぞれ適切に入力してください。もちろん入力した情報はちゃんと覚えておきます。さらにY/N?と聞いてくるので、Yesを入力すべくyとタイプしてリターンしてください。ひと段落つきますとターミナル表記の最後のところに再度#が出ますので、


grub-install --target=i386-pc /dev/sda


と入力します。これはPC本体のHDDの先頭の部分(/dev/sda)にいま作成中のAudiophile Linuxの立ち上げのための情報(grub)を入力します。

次に


grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg


と入れてリターンします。その後、画面にいろいろ出てきますが、最後に出てくる[root@archiso /]#の後ろに


passwd root


と入力してroot(システムの親)のパスワードを入れます。先に入力した自分のパスワードでいいと思います。そうしたらRetypeと念の為にもう一度入力を求めてくるので、同じ名前を入れてください。つぎに#の後ろに


ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime


といれてください。ちなみにこれは東京の日本(標準)時間をローカル時間として設定するというものです。そして


hwclock --systohc --utc


と入れます。次に


./autologin.sh


そして


exit


として元のところに戻ります。そうすると[root@archiso /]#に戻ります。ついで


genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab


と入力します。スペースをきちんと入れてください。これでおしまいです。おつかれさまでした。最後に


reboot


と入力して再起動します。ここでしっかりとお祈りを捧げてください。うまく立ち上がりますように、と。これでうまくいった方は次の記載のところをすっ飛ばしてください。でも、もし


うまく立ち上がらなかった

場合は、以下を参考にしてください。ここでうまく立ち上がらない場合は起動システムを司るブートと呼ばれるものに問題があることが多いです。実際、私は以下の方法で解決することができました。それは

Boot Repair Diskと呼ばれる起動システム修正用起動ディスクです。入手のためにこのページに行ってダウンロードしてください。isoというイメージファイルがダウンロードされますので、これを先の記載のようにWindowsならRufsを、MacならelenaEtcherを使ってUSBメモリなどに焼き付けて起動用ディスクを作成します。完成したディスクをPC本体のUSBに差し込んで今使っているPCを再起動します。ターミナル表記の上の方を選んで立ち上げますと次の画面が出ます。

上のボックスRecommended repairをクリックします。すると何やらアップデートしますかと聞いてきますのでネットワークが繋がれているならYesを選択してください。WiFiがうまく接続されていないようならNoでもいいです。ひとしきりあって、アップロードしますかときますので、ネットワークの状態に応じてYesあるいはNoを選んでください。いろいろでてきて最後にSuccessfullyとでればうまくいっているということですが、これがFailedとなっても、うまくゆくことが少なくないので諦めないで先に進めてください。


全て終わったようなら画面右下の電源ボタンをクリックして電源を落とします。途中、指示に従って今使った起動用USBメモリーを外します。ついで再起動です。ここでターミナル画面が出て中に


Arch (on /dev/sd……)


とでてくれば成功です!うまくゆきますと以下の表示が画面中央に出てきます。

これで完成。次はプレーヤー使用のための調整です。