マーケット情報②

現地で楽しむトロピカルフルーツの紹介

トロピカルフルーツ 最終更新日2004年9月

< フルーツ >

とにかく、南国ですからトロピカルフルーツは豊富です。ただ、12月前後は、国内の果物がイマイチで、輸入も少ない為品薄ですが、平均して1年中フルーツは楽しめます。

(アジア、アメリカはもちろん、オーストラリアやアフリカからも輸入品が入ってきます)

フィリピンといえば、「マンゴー」です。でも、南国の甘ったるくて、熟れ熟れの触感が嫌いな人もいると思います!(=私がそうです)。こちらでは、マンゴーは1年中手に入り、「グリーンマンゴー」として、硬くて酸っぱいマンゴーも人気が有ります。でも、これは、「うり」って感じで、酸っぱいったらありゃしない。

マンゴーの木に実がなっているところ。まだまだ小さくて青いもの。


しか~し、レストランなどで是非試して欲しいのが「グリーンマンゴーシェーク

グリーンマンゴーのシェークだから、酸っぱいのかと思ったら、砂糖やはちみつで甘くなっていて、まさに「青りんごジュース」といった味。これは美味しいので、是非試して下さい!(メニューになくても、出してくれるところが多いので、聞いてみて下さい)

で、黄色いマンゴーの熟れたのも、酸っぱいのも嫌いな人に試して欲しいのが、熟れる前の、黄色くなったマンゴー。これなら美味しく頂けます。是非、フィリピンに来たらTryを!(ちなみに、パパイヤも同じ理屈で試しましたが、こちらは降参でした・・・。)

「パパイヤ」日本でも珍しくない果物ですが、木になってる所はなかなか見れないのではないでしょうか?

ここでは、自宅の庭にも木があったりします。これも商業用ではなく、自宅の木。だから、実も小さくて…。でも、食べて見ると甘いのです!

「カラマンシー」フィリピンを代表する果物です!カラマンシージュースは、毎日口にするジュースではないでしょうか?カラマンシーは、一年中手に入りますが、やはりシーズンの真夏のものが、実が大きいし、中が濃いオレンジ色で味もGOODです。ジュースとしてとるのが、一番ポピュラーですが、レモン代わりに紅茶に添えたり、ポン酢がわりに使ったりと大活躍です。手軽にカラマンシージュースやホットカラマンシー、カラマンシーソーダなどを楽しみたい人は、スーパーに行けば濃縮したカラマンシージュースがボトルで売っているので、それを薄めたりわったりして飲むといいでしょう。お土産にも最適!


<カラマンシージュースの作り方>

大き目のカラマンシーなら15個程度を半分に割り、1Lピッチャーの口に漉し器(茶漉し)をおき、種が入らない様にして手で搾ります。お砂糖とはちみつを大さじ1杯ぐらいずつ入れ、あとはミネラルウォーターを入れ、冷蔵庫で冷して完成。

沖縄のシークワーサーをテレビで見たとき「あ、カラマンシーが日本にもあったんだ!」と喜んだのですが、沖縄の方に言わせると「フィリピンなどからの類似品に注意してください!」と、なんとも冷たいコメントがHPにありました。でも・・・同じ種類に思えるけどなァ!

「ダランダン」は、カラマンシーより一回り大きい青みかんです。(写真上がダランダン、下がカラマンシー)カラマンシージュースとならんでフィリピンで人気のダランダンジュースですが、お店によっては砂糖の入れすぎで、甘すぎる事があるので、可能であればwithout sugarで頼んで、自分で甘さを調整した方がいいでしょう。

小さ目のダランダンの方が酸味が強く、ジュース向き。ただ、甘味も弱めなので、500mlのジュースをつくるにも6つは入れた方がいいかんじ。大き目のものは、そのまま皮をむいて食べますが…みかんとしての味は、イマイチ?


ライム」…何処にでもあるでしょ?と言われそうですが、レストランなどでは、このライムジュースが「DAYAPジュース」の名前で大人気。


ポメロPUMMELO (suhaスーハ:タガログ語)

右は皮を半分剥き、2つだけ白い袋の部分も取り除いた写真。果肉はこれは赤。

柑橘系の文旦の一種。日本の夏みかんと同じ感じだが、酸味は少なく食べやすい。日持ちがいいので、市場などで重い(=水分の多い)ものを選ぶといい。他の柑橘系同様、咳止めにもなる。疲労回復にも是非。



バナナ」や「パイナップル」は、Dole(ドール)やDelmonte(デルモンテ)の大きな農場が有るので、立派なものが手に入ります。(1L缶入りのジュースも100円程度で買えます)

バナナについては、日本で手に入るものと同じ「キャバンディシュ」(写真上)はスーパーで手に入りますが、その他、地元の太くて短いバナナも市場にいかなくても手に入ります。見た事のないようなバナナが4・5種類はあります。完熟のものは、皮がはじけて破れてきますが、その甘さと酸味は、いつものバナナとは大違い。多分、これが原種のバナナでしょう。ただ、料理用の甘さの少ないバナナ(サバ)も有るので、生食用かどうか、確認してから買う方がいいでしょう。

写真のバナナは「ラトンダン」というサイズの小さなバナナ。皮は薄く、香りも強い種類で酸味も強め。悪くなるのも早い種類です。

日本では馴染みのないフルーツもたくさん有ります。

「ライチ」は最近日本でもお馴染みですが、枝つきはそうそう見れないでしょ?(写真上左)

それに似た「ランプータン」(右上の写真)は知ってますか?

ライチはまるでシロップ漬のような甘さですが、ランプータンの方は、甘さだけではなく酸味もあって、とっても美味しいです!どちらも、種のまわりをこそげ取るようにして食べる。ライチは、体を冷す作用があるといわれている。

「ロンガン

小さくて真ん丸い果物。回りの茶色い皮は、かさかさに乾燥していてもOK。中は半透明でライチやランプータンと同じだが、種は取り易い。体を温める効果があるといわれている。(台湾からの輸入品がほとんど)

写真の右下にマッチを置いてみました。味は、ナシに通じると思うんだけど、初めての方はどう思うかな?

ランソネス

小さなジャガイモ?と思ってしまうようなピンポン玉ぐらいの大きさ、色のフルーツ。手前の白く見える(まるでラッキョウみたいなものが)中の果肉。実際はロンガンと同じように透き通っている。

皮を剥くと、べたべたした白い液が手につき、石鹸であらわないとなかなか落ちないのだが、しっかり冷やして食べれば、それほどべたべたにならなくても食べられる。

味はまるでグレープフルーツ。さわやかな味で、グレープフルーツの持つ渋みも持っている。(冷やすと渋みは半減するようだ)

マカティのスーパーでも見かけますが、1キロ550ペソと高価。チャイナタウンでは半値らしい。そうそう量が出回らないようなので、市場で見つけたら是非試してほしい!

アティス」別名(日本名かな?)釈迦頭は、その名の通り、なんとも奇妙な格好です。

食べ頃は、かなりやわらかくなってからで、ローカルマーケットでは、その独特な甘い匂いに誘われて、蜂が(注意:ハエではない)飛び回っています。食べ過ぎると、便秘になるとか・・・。

左から、アティス、次がサントール

サントール

大きい方が、酸味が少なくて、甘くておいしい。種の回りを食べるのだが、種離れが悪いので、種ごと口に入れてしゃぶるようにして食べる。食べるところが少なくて、はじめはイライラするかもしれないが、なんとも癖になる味で、とってもおいしい。


ポメロ」大き目の夏みかんといった感じの柑橘類。中は、赤いものが多く、水分の多い、重いものがおいしい。

ジャックフルーツ

写真は、タテ30cm以上の大きさの実。右は輪切りにしたもの。

なんとも不格好で大きな実。スーパーでは、かなり小さくしたカット売りがある。

種の回りの黄色い部分をたべる。美味しいか?1回食べればいいかな。決してドリアンのような臭いはしないので、口に入れる事は出来るし、甘い。注意してみれば、ビレッジ内にもあちこちになっている。

グアバ

グアバジュースなら知っていたけど、果実を見たのは初めて。現地の人は「ビタミンCが多いので、風邪をひいたらグアバ」というほど。このグアバ、どうやらいくつか種類があるようで、大きくて緑色のものがポピュラーだが、これはガリガリの酸っぱい瓜(りんごみたいと現地の人は言うのだが・・・)

グアバジュースのグアバは、8月前後にマーケットで少しだけ出回るもので、ピンポン玉程度の大きさで、うっすらピンク色。熟れて、やわらかくなったものの方が甘いが、そのままで食べるのはキツイ。煮てから濾して、砂糖をたしてジュースを作るといい。

パッションフルーツ

なかなかローカルの市場にはでませんが、年によってはランドマークやルスタン(オーガニックのところ)の食品売り場での目撃証言あり。ホテルなどで、デザートに半分に割った格好で出てきます。種の回りのとろっとした所を食べるのですが、種もカリカリといっしょに食べます。甘さと酸味がいいバランスで、日本でジュースでしか知らなかった果物に出会えたという感じです。

写真左のように、4つぐらいずつ束ねて売っています。周りの皮は薄いけど硬いので、パンきりナイフのようなもので切るときれいに切れます

マンゴスティン

シーズンは6月から12月…とある本にあったが、なぜか今年は2月からでまわっている。EDSA CENTRALで手に入るものは、金曜日にミンダナオ島のDAVAOから船で来るので、週中には売り切れることも。

皮は硬く、ナイフを入れるのは一苦労。ただ、石のようにカチカチのものは腐っていることがあるので、少し押してみて凹むぐらいが美味しい。

房の中で、大きいもの(1つか2つ)にだけ種がある。

スターアップル

これは珍しいかも。りんごぐらいの大きさで、真ん丸。緑色の物と、紫色の物があります。味は同じ様ですが、ローカルの人たちは緑色の方を好みます。味は、「洋なし」というか…「とろ~とした柿」のような味。写真左は、縦半分にしたもの。横に切ると(右)星模様が現れる。

柔らかいので、スプーンですくって食べます。

ドラゴンフルーツ

たぶん、輸入品。その色の派手さと、割った時のごま塩色の柔らかい実が珍しい。

ローカルマーケットでは、まだお目にかかったことはなく、これはチャイナタウンの路上の店で買ったもの。計り売りだが、1つ90ペソぐらいと結構高い。甘みはほのかで、…珍しいだけ?

ホテルなどでは、きれいに切って出てくるが、「バナナのように皮をむいて食べる」と売り子さんに言われた。確かに、手で皮をむいてから、適当な大きさにスライスするといいようだ。

マボロ

日本名は見た目から「毛柿」、要は、桃のように皮にうぶ毛が生えている。英語ではButter Fruit。ローカルマーケットで、その色のめずらしさと、もしかして「サントールの仲間?」と思って、試しに買ってみた。よくよく匂いをかぐと・・・ちょっと臭い。でも、試食をせねばと良く冷して食べて見ると、種の回りの乳白色の部分は、思っていたほどトロトロではなく、食べれなくはない。・・・1回試せばいいかなっていう果物。マーケットで、「どんな味」って聞くと、大概 "Like an apple"というが、今回も全然違った。リンゴっぽいのは、皮の色と実の大きさだけだ。

タマリンド

右の写真のものは、乾燥したもので、皮が茶色くかさかさになったもの。落花生を食べるときのように、殻を手で割り中をたべます。べたべたした実は、甘い干し柿のようです。

若いものは酸味があり、フィリピン料理の「シニガンスープ」のすっぱさは、このタマリンドです。…クノールのスープストックには、このタマリンドがあります!

チコ

写真がかなりピンボケですが…、丸ごとのチコと縦割りにしたものの写真(下2つ)です。…見えないかぁ。握りこぶしより、ちょっと小さいぐらいのサイズで、丸っこいジャガイモって感じです。

写真のものは熟したもので、干し柿に似た味。甘さが強いので、牛乳に入れて食べたり、ヨーグルトをかけて食べると美味しい。サラダに入れてドレッシングで食べるのもGOOD.

グヤバノ」(英語名:SOURSOP)

鋭くはないけど、皮全体に大きめのトゲがあります。(写真で突起が見えるかな?)色は緑で、熟しているかどうかは実を押して柔らければOK。硬いときに買い、柔らかくなってきたら即食べる!これがグヤバノの食べ方です。種は飲んでも大丈夫だけど、つぶすと毒があるというので注意。切った瞬間、南国フルーツ独特の臭みが”少し”広がりますが、冷やしたり、ジュース、シャーベットにすると気になりません。果肉は白っぽく、ちょっとドロっとした感じ。市販のグヤバノジュースも美味しいけど、お手製のジュースも試して見てください。筋が多いけど、牛乳と砂糖をお好みの量加えて作りましょう(グヤバノ自体の味が濃いので、4人分でも1/4程度の果肉でOK.多めに作って冷凍しておくといいでしょう。

「ブコ」(英語名:COCONUT)

なんだ、ココナッツのことかと思った方も多いでしょうが、ここではこのブコが丸ごと手に入ります。だから中のジュースは飲み、殻にはり付いている白い部分(数ミリ)をスプーンで削って食べます。ブコミルクも簡単なので作ると良いでしょう。

<ブコミルクの作り方>

ブコを割り、中のジュースを漉す(回りの殻が入らないようにする為)。中の白いゼリー状の部分をスプーンでそぐ(力を入れすぎると殻も入るので注意)。1Lの硝子のピッチャーにブコジュースと白いゼリー部分を入れ、残り300ccぐらい牛乳を注ぐ。大さじ2杯ぐらいの砂糖を入れ、出来あがり!実の部分が少ないので、ナタデココを入れてもOK。甘めのジュースが好きなら、練乳を入れてもOK!


「メロン」というか「うり」の仲間は、年間を通じて手に入るが、残念ながら、「すごく甘くて美味しい!」というのにはあたらない。なぜかというと、どうやら収穫が早すぎるみたい。スーパーでは、見た目のきれいな、かための物しかないので、市場で色の変わりかけた(=腐る寸前)のものを購入するといい。甘みが足りない。

カンテロープ

随分みずみずしく撮れてますが、これでも甘さはイマイチ。塩をかけていただきました。

タイの西瓜はあんなに美味しく、「ウォーターメロンジュース」も美味しかったのに、フィリピンのは駄目だと思っていたら、甘くておいしい西瓜に市場で出会うようになってきました。シーズンの最盛期なら、スーパーにある山積みの中にも美味しいものアリ!ここでは、小ぶりの黒球がいいようです。

なんとも不恰好…というよりは、小さな瓜坊みたいで可愛くて、ついつい買ってしまったフルーツです。決してスイカの出来損ないではなく、「メロン・タガログ」という名前のネイティブ・メロンです。

半分に切った瞬間、「う、ただのお化けきゅうり!」とガッカリ。味も瓜なんです。確かに市場のおばちゃんは「砂糖とクリームをつけて食べるように!」といってたので、種を取り、砂糖をかけてみると、食べれなくはない味になりました。最終的には、アイスクリームを入れて食べましたが、後日、種も食べることが判明。たしかに種の周りの黄色っぽいところが一番甘かったような…。

その他、オレンジやグレープフルーツ、ストロベリーなどは、季節の違う国から(カリフォルニアはもとより、オーストラリアやアフリカなどから)輸入されてきます。「ポンカン」もPONKANとして出回りますが、時々「普通のみかん」も混じっていたり、乾燥しすぎてカラカラ・かさかさの物もあります。中国からの「マンダリン」は、外れなく甘いものが多いです!

南国のフルーツは、デリケートな(やわらかい)物が多いので、日本に輸入されていないものもたくさんあります。(輸入されているとすれば、物凄く高価なフルーツに変身しているはず)現地にいる間に、トップシーズンのフルーツを楽しむといいでしょう!