ナイジェリアで食べよう


ヤム芋の甘煮、キャッサバでわらび餅とポンテケージョ、

黒目豆の甘煮とフリッター(アカラ)

緑豆のぜんざい、乾燥そらまめの塩ゆで

その他、現地調達材料で作ったものなどなど。

最終更新日 Mar.02, 2009

<ヤム芋の甘煮>

ヤム芋は、大きいだけのことはあり、他の芋と比べると高い。あ、日本の物価と比べれば、高くはない?でも、芋1本に300ナイラとは、やはりナイジェリアでは高い?・・・でも、海老芋などと比べれば安い安い。いろいろ試して愉しみましょう!

ヤム芋の下ごしらえ:

とにかく大きいし、ぬめりも少しあるので、水につけてアク抜きもしましょう。

まずは芋の皮をごしごしタワシであらい、輪切りにします。大きければ半分の半月でもOK。どちらが先でもいいのですが、私は皮のまま30分以上水につけ、その後レンジ加熱、(600Wで9分ぐらい)、それから皮をむきます。こうすると、痒くないし、皮も簡単にむけます。

このままでも食べられますが、これを甘く煮ます。ちょうど、やつ頭や海老芋を煮るイメージ!(甘さはお好みで!)

だし汁:カップ1.5

砂糖: 大匙 3

みりん: 大匙1

酒: 大匙1

しょう油:大匙1 1/2

下茹でがすんでいるので、上記のだし+調味料を煮立たせ、そこに芋を入れて10分ぐらいコトコト煮ます。あとはじっくり味がしみこむのを待つだけ。甘さはご自分で調節してください。芋自体はしっかりしていて、煮崩れしそうにない強さ。だから、だしはしみこみ難いので、芋は小さめに切りましょう!

(今回は、煮立てた後シャトルシェフで保温調理したので、ほっくり美味しくできました!)

* ヤム芋は、ほんの~~~り甘みのある、少しもちっとした芋なので、ジャガイモ、サトイモ、サツマイモの全ての料理にアレンジ可能だとおもいます。どんどんためしてみましょう!

実験例: カレーライスにヤム芋 合格点!

ナイジェリアン・キャッサバでの<わらび餅>

8.水から取り出したところ。

フィリピンのキャッサバに続いて、ご当地版も実験!

今回利用した粉は Cassava FUFU 1.8kg N590 (2006年Shopriteにて)。

材料

キャッサバ粉(Cassava ) 50g Cassava FUFU 1.8Kgの袋入りで590ナイラ(’06)

水 200cc+100cc

きな粉+砂糖 お好みの量で

電子レンジにかけられるボール 1つを用意。

(キャッサバ粉の場合、結構ブクブクなるので、深めの物)

作り方

  1. ボールにキャッサバ粉と砂糖を入れ、よく混ぜる。
  2. 水200ccを加え、よく混ぜる。
  3. 500wのレンジで2分半加熱。(ラップ不要)
  4. レンジから取り出し、よく混ぜる。(発酵臭=ちょっと臭い、がするが、気にしないで大丈夫!)
  5. 再びレンジで3分。
  6. レンジから取り出し、水100ccを加え、よく混ぜる。
  7. レンジで2分半加熱。
  8. かるくかき混ぜて(一まとめにし)、氷水のなかに餅をさらす。
  9. あわてて小さく切り分けるよりも、冷えるまでそのままにし、その後、コンテナーやボールに入れ、冷蔵庫で冷やす。

食べるときに一口大に切り、それぞれの器にもり、きな粉(+砂糖)で頂く。

*目安ですが、600w なら2割減、700や800wの場合は、半分の時間で試してみたください。その後、30秒から1分単位で様子をみるのが安全。

(ナイジェリアの家庭にある800WのPanasonicの電子レンジの場合、MiddleHighが600Wぐらい)

*粉の臭いが気になりますが、完成してしまえば、問題なし。ブラジル、フィリピンのキャッサバ粉に比べると、出来上がりの透明感がおちるかも。でも、黄粉+砂糖をかけて食べるので、心配ありません!

キャッサバで作ろう <ポンテケージョ>

* 残念ながら、ナイジェリアで手に入る「キャッサバフラワー」はキャッサバスターチではないため、モチモチ感がでません。それらしいものは出来るんですが・・・。だから、日本から白玉粉でも持ってきて作る方が実は正解かな。

材料:この分量で、直径3センチぐらいのポンテケージョが20個前後できます。

水分の調整が必要なので、下記の感想欄を参照のこと!

キャッサバ粉(Cassava ) 2cup(約250g) Cassava FUFU (AKPU)

卵 1~2個

牛乳 1/2cup

オイル(ベジタブルオイル) 70~100ml

水 1/2cup

パルメザンチーズ 80~100g

塩 2つまみ

電子レンジにかけられるボール 1つを用意。

作り方

  1. ボールに牛乳とオイル、水を入れ、500wのレンジで2分~2分半温める。(お鍋で温める場合は、沸騰寸前まで)
  2. キャッサバ粉+塩に温めた1.を少しずつ入れ、よくかき混ぜる。一度に入れすぎないように様子を見ながら入れること。粉の種類によっては、牛乳・オイル・水の分量が半分で十分な時もあります。(はじめは熱いので大き目のスプーンんなどを使い、あとは手で頑張って練る)ブレッドマシーンや生地を練ることの出来るミキサーを持っている場合は、初めから器具の力を借りればいい!でも、この量なら器具を使わなくても楽々出来ます。はじめは粉っぽいが、だんだんまとまってくる。(白玉を作る感じ。多少粉っぽくてOK)
  3. あら熱がとれるまで待つ。
  4. あら熱がとれたら、卵1~2個を加えよく混ぜる。
  5. パルメザンチーズを加える。(チーズ量は半分でもOK。チーズの量を減らして、その分ゴマなどいれてアレンジしても楽しい!)
  6. 直径2~2.5センチぐらいの大きさのボールを作る。表面が結構オイリーでも大丈夫。粉っぽ過ぎる場合は、ここで牛乳やオイルを足す。(大きすぎないほうが、仕上がりが可愛いが、小さすぎると餅もち感がでない!)
  7. 190度に予熱したオーブンで約20-25分。(生地が膨らんで、上部にうっすら焼き色がつくのが目安)
  8. 冷凍保存する場合は、オーブンで焼く前の状態で保存。冷凍生地を焼く場合、25-30分ぐらい焼く。


実験結果(失敗)からの教訓!+ 感想

  • 冷めると硬くなるので、食べる直前に焼くのがベスト!あらかじめオーブンで焼いたものは、レンジで温めれば硬くならない!
  • 生地をかき混ぜることの出来る器具がある場合は、この倍の量をいっぺんに作り冷凍保存するといい。(冷凍庫のスペースも考えてね!)
  • が、ない場合は、やはりこの分量がベスト!
  • 天候や粉により、水分は加減してみてください。どちらかというと、ゆるすぎる失敗が多いので、粉が足せるように余分に用意すること!焼く直前の最終段階でも調整は可能!

  • ナイジェリアの粉で作った日の分量: キャッサバ250g、水1/2カップ。牛乳・オイルは多めの方の分量。
  • 卵2個。チーズ80g(現地調達したので、そのサイズ)
  • フィリピンで、Queensの粉で作った日の分量: キャッサバ270g、水・牛乳・オイルは半量、卵1個、チーズ100g。
  • ブラジルのキャッサバ粉で作った日の分量: キャッサバ280g、水・牛乳・オイル、チーズはレシピどおり。卵1個半。

<黒目豆(Black Eye Beans)の甘煮>

スーパーなど、乾物の豆をあつかうところなら、大概見つかるのがこの黒目豆。似てるから大豆の代わりに使おうかと思ったら、それは間違え!小豆の代わりに使って欲しいのがこの豆です。

なんせ、茹でたとたんに「小豆と同じ香!」と思い、豆の甘煮の要領で作ったところ、豆がやわらかくなるのも早いし、味もばっちり!これなら、小豆を日本から持ってこなくても、代用できちゃいます!

手前:煮る前の黒目豆。右:茹でた豆。左:甘みをつけた完成品!

(豆臭さを恐れ、水変えを何度もしたので、汁に色があまりついていませんが、1度程度で作ると、汁が黒っぽくなり、小豆もどきとしていい出来となります!)

私が煮豆を作るときの砂糖との割合は、豆:砂糖が2:1と、従来のレシピよりは砂糖が少ない。日持ちを考えて酒やみりんなど、適当に投入!

<黒目豆のフリッター: アカラ>

黒目豆のレシピを検索していて発見したもので、「ナイジェリアの朝ごはんに食べられている」とあるが、聞いたことなど全くなかった料理。

フードプロセッサーがないと無理と言われていたのに、生の黒目豆を皮をとり、すり鉢で粉に!それに玉ねぎのみじん切り(さすがにこれはフードプロセッサーで)を加え、塩をちょっと入れてそのまま揚げたもの。粉、膨らし粉は全く入れていませんが、豆の甘さがほのかに美味しい一品。生の豆はオナカに悪いということで、低温でじっくり揚げます。

<皮なし緑豆(Splitted Mung Beans)のぜんざい>

レンズ豆そっくりの皮なし緑豆(黄豆)

ココナッツミルクをかける前の「ぜんざい」

緑豆さえ、自分では使ったことがなかったのですが、タイ人の友人宅で教わった「タイ風ぜんざい」をちょっとだけアレンジして簡単に作りました。日本人に絶対あう味! 甘いぜんざいに、塩味のココナッツミルクで、美味しく召し上がれ!

皮なし緑豆 1カップ

砂糖 1/2弱

片栗粉 小匙 1 (コーンスターチでも勿論OK)

ココナッツミルク 大匙2×人数分

(ココナッツミルクの代わりに牛乳でもOK.。あればココナッツミルクパウダーを加えてみてください!)

塩 少々

1. 豆は皮がむいてあるせいか?、かなり汚れているような気がするので、しっかり洗います(or磨ぎます)。

2. 小さい豆なので、2時間も水に浸せばいいようですが、夜準備するので、私の場合は一晩水に浸します。

本来、タイのレシピでは黄豆は蒸すのが常識のようですが、蒸し器を出すのを不精し、日本の小豆と同じ扱いにします。

豆がしっかりかぶるぐらいのたっぷりの水で、豆がやわらかくなるまで茹でます。豆は小さいのでつぶれるものが出ますが、問題なし!

3. 砂糖を入れ、片栗粉で少しだけとろみを付けて完成。

4. ココナッツミルクに塩を入れてよく混ぜ、それを黄豆ぜんざいにかけていただきます。

<乾燥ソラマメの塩茹>

完成品

左:一晩水に漬けたもの。右:乾燥状態のソラマメ

買物に行くたび、豆売り場を端から端までチェックしていますが、そろそろ新しい豆に挑戦と思い購入したのが乾燥ソラマメ。

駄目モトで湯がいてみると、あら?色はイマイチですが、普通にソラマメ!ビールのおつまみによさそうです。マニラでは冷凍ソラマメを高くで買ったことがありますが、この方がずっといい感じ!1㌔500ナイラしないのですから!

皮なしの製品もありますが、ただ塩茹でして食べるなら、この皮付きがいいでしょう!白豆同様、硬いのかと思い、初回は重曹なんぞを入れて茹でたら、とろとろになり、即、ソラマメ餡に変身。2度目は、重曹なし、水が沸騰して約5分で美味しく茹で上がりました!

和菓子用に白餡を作るなら、白いんげんよりも、この皮なしソラマメの方が扱いやすそうです!

<現地調達品で作る和食メニュー>

スヤ:チキン・砂肝・ビーフなどのナイジェリア版サテ?

現地調達ながら、レバノンからのゴマペースト(TAHINA)で作るゴマ豆腐とゴマプリン

3年目にして出会った甘めのサツマイモで作る簡単スイートポテト

サヤ付きのフレッシュなグリーンピースでの豆ご飯

フィリピンではグヤバノ、英語名はサワーソップ(SOUR SOP)、ここでは「ソーソップ」と聞こえてます。

鋭くはないけど、皮全体に大きめのトゲがあります。色は緑で、熟しているかどうかは実を押して柔らければOK。硬いときに買い、柔らかくなってきたら即食べる!種は飲んでも大丈夫だけど、つぶすと毒があるというので注意。切った瞬間、南国フルーツ独特の臭みが”少し”広がりますが、冷やしたり、ジュース、シャーベットにすると気になりません。果肉は白っぽく、ちょっとドロっとした感じ。市販のグヤバノジュースも美味しいけど、お手製のジュースも試して見てください。筋が多いけど、牛乳と砂糖をお好みの量加えて作りましょう。

(グヤバノ自体の味が濃いので、4人分でも1/4程度の果肉でOK.多めに作って冷凍しておくといいでしょう

その他> 日本では手に入りにくい材料だけど、ここでは安く手に入るもので作るデザート類

レバノンからのココナッツが安く手に入るので(200gで240N)ココナッツマカロン

ココナッツミルクw/タピオカ+緑豆の餡+バナナ

アーモンドとショートニングが手に入ったので、中華クッキー

ズッキーニは通年手に入るので、ズッキーニブレッド

粉は日本からの浮粉を使ったけど、ニラは手に入るのでニラ饅頭